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―数年後、とある海辺にて―
[列車から脱出した後アイノは隣国へ渡り、列車の設計図を提供する代わりに庇護を求めた。
世界はなにやら騒がしい。希望と不穏が入り乱れている]
なんとなく、あの時の空気と似てるかな。
規模が随分違うようだけど。
[あの列車も今の時勢と同じ。希望と不穏を乗せて大陸を横断しようとしていた]
…ヒゲの人は元気ですかねー。
[思い返せば彼から沢山の物をもらい、救われ、今の自分がある]
…会いに行って、みようか。
[今はどこにいるのかわからない恩人。
おそらく名も変えているだろう。見つけられるとは思えない。けれど]
それも、悪くないよねぇ。
[数ヵ月後少女の姿はパリにあり―――]
>>119
[帽子を直すラウリを見つめて、小首を傾げた。]
そもそも、秘宝がなんたるかまで
きちんと説明してくれなかった本部が悪いわ。
なぁんて、口が裂けても言えないけれど。
[内緒内緒、と人差し指を唇に当て、]
ま、今回の任務失敗の責は、私が負うから大丈夫よ。
とりあえず身綺麗にしてから報告かしら。
[でもま、閣下があっさり[グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国]で[小箱を拾った]のが発見されて、
小悪党逃してしまって残念だったね賞をもらったぐらいで済んだとか?
とりあえずは列車を降りての、ようやくのティータイム。
二人が再び任務で顔を合わせるのは、そう遠くない未来?]
[機関室を後に歩き出すと、列車の下に潜り込む人影。そっと覗きこむと何かを取り付けている様子]
む、爆薬ですかな?レディ…レイヨ?
[挑むような視線の裏に冷たい覚悟を漂わせハタと睨みつけるレイヨ]
いや、実は聞いておりましたよ、レディ。祖国の為に、ですか。
しかしその量の爆薬を起爆装置もなしに爆発させれば貴方自身も吹き飛びますぞ?
[覚悟を決めた様子でぽつりと言い放つレイヨに大げさに頭を振って更に言い募る]
んっんーん!祖国の為に命などいらぬ…?
しかし紳士として御婦人の窮地に何もしないなどと言う真似は出来かねる。
こんな冷たい大地に散らして良い花などありはせんよ。まぁしばし待たれよ、生き急ぎなさるな。
[片手をあげて反論を制すと貨車に駆け戻り、後続車両から側車付きのモーターサイクルにまたがり戻ってくる]
正装でこのような物に乗るのは全く頂けんが、まぁご婦人の為だ。埃くらい我慢してやろう。
[小声で呟くと、レイヨに向かい]
人間なら走っても爆風から逃れられないがね、こやつならばまぁ何とかなるだろう。
どうだね?爆薬に点火したら、バイカル湖の冴え冴えと凍った月夜でも眺めに行きませんかな?レディ?
[レイヨが同意するなら、エンジンをふかし点火と同時に飛び乗ったレイヨと共にフルスロットルで爆風とシルクハットを置き去りに走り出すだろう]
[その時爆音にまぎれて叫んだのは祖国のために戦う戦士かはたまた希代の道化ものか]
“さらば!シベリア鉄道!!”
>>128
うん。明日ね! 絶対だよ!
[ぱぁっと笑うと、嬉しそうにアルマウェルの後ろをついていく。
たぶん──これからも**]
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