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>>172[外国人の彼にはその歌の意味は理解できなかった。
しかし、歌い終わると同時に、その男は言った。
ここを出て行けと。
この吹雪の中、それは、死ねと言っているに等しい。
即座に自分が疑われていることを察した。]
理由を聞いてもよろしいでしょうか?
[よそ者というだけであらぬ疑いをかけられたことは何度かある。
トゥーリッキはあくまで冷静に、そう訊ね返した。]
……あァ、くそッ。
[もし、この中から殺すとしたら誰を選ぶだろう?
クレスト?酒飲み仲間だ、ナッキだなんて思えない。
ユノラフ?論外だろう、友を疑うなど。
この場に居る面々の名前が次から次へと脳裏を掠めては消えていく。]
[それを何度か繰り返して―――、浮かんだのは、一人の名前。
トゥーリッキ。
異国の旅人。マレビト。この村の人間ではない。
排除されたところで、自分の生活にはさしたる変化はない―――]
[その時、聞こえたのはダグの声だった。
歌に始まり、それから、トゥーリッキへの直接の語りかけ。
このまま彼が選ばれたとしたら―――]
……畜生。
[彼が選ばれてくれれば。自分の友人たちの代わりに、彼が。
そのような考えが浮かんだ自分に嫌気がし、わしゃわしゃと頭を掻いた。]
[一度ひらついたブラウスは、
また男の体にぴったりとフィット…否、大分キツそうだが。
致命傷といえるほどに大きな傷は、完全に塞がっている。
まだ人であった200年程前に、受けた傷。
そうして、泥混じりの水場で息絶えた。
村八分にされた己が家で死んだ両親と――
飢餓に苦しんだ末、二人に『食われた』弟へ。
悲哀の念を抱いて、静かに心臓を止めたのが
天使の名を受けた男の、人としての最後の記憶。
そうして、醜い聖痕を刻んだ精となり、今に至る。]
…ん、大丈夫そうだ。
[一歩、二歩とゆっくり歩いた後、こくんと頷き、
ぱたり、スリッパを鳴らしながらミハイルに続く。
足取りは、いつもの司書よりは遅いけれど。]
―――― 、
[ふわりと翻ったブラウスの下、
彼のわき腹にある古傷を見つけ――眼を細める。
かつては、軍人であったと聞いた。
その時についたものだろうか。
視界に入った古傷の事を尋ねることはせず、
ただ、一瞬だけ。痛ましそうに、眉を下げた。]
/*
そこほぼ村建て確定だと思うから悩みどころ。
イルマ落としを考えたけどバファは有りな範囲なので、そっちでもいい。合わせる
― →大広間 ―
[両親に疎まれていたとはいえ、
日々を平穏に暮らしてきた司書は気付かない。
その古傷は、人の命さえも奪えるほどの
大きさだと言う事を。]
[ぎしり、階段が軋んだ音を立てる。
聞こえてきたダグの歌の後。
どことなく空気が張り詰めているような気がして、
すこしだけ、身を強張らせた。]
―現在・大部屋―
[特に何をするでもなく大部屋に居座っていれば、手記を見たらしい村の娘…イルマから声をかけられる>>150]
信じるも何も、彼女が死んだのは確かだ。
ナッキとは信じ難いが…信じる他ないのだろうな。
[冷静に、そして無愛想に。人が一人死んだというのにその顔色が変わることは全くない。すると、今度は写真家のユラノフに話しかけられる>>169。ニルスを嫌っている彼から話しかけるのは珍しい事なのだが]
ふん…何を馬鹿な事を。
人間の命など一瞬に過ぎない。
…だが、蝶は永久に、美しい。
[一度だけ彼と話した事があったのだが、有りのままの姿を大切にするユラノフとは気が合わない。どうやらそれは変わらず、今回もまた彼との間には火花が散りそうだった]
写真家ね…。
同じ年頃の子でも誘ってやりゃあ、
寂しい思いもさせずに済むと思ったんだがな。
俺は何方でも構わねえぜ?
[クレストの部屋を出ながら答えるは、脳に伝える低い声音]
/*
今のうちに狼側の指針を。
9>7>5>3>
襲撃は四回しか選べないが
3dで俺処刑な気がするのでその時にクレストを落とす。
仕事終わってる上、告発もできねえ状態にしちまったしな
多弁か否かに関わらず最終日を面白くしそうな位置を残してく感じ。
/*
ううん、村建てさんなのね…。
そうなると悩ましいわね。
一応本日狼COロール回そうと思ってたので、お誘いはやらせてもらって良いかしら。
[ダグの唄う歌、旅芸人のトゥーリッキへの遠回しな自殺勧告。殺伐とした空気のなか、言われた当人がダグへと理由を問うが彼は何と答えただろうか]
成る程ね、こうやって殺すのか。
…僕も君の名を挙げよう、トゥーリッキ。
理由は簡単だ。“外部者”、だからな。
[そう言って眼鏡を指で押し上げる。部屋の灯りに反射したレンズがニルスの瞳の色を通すことはなく、彼がどんな顔でそう告げたのかは分からない。最も、見えたところで彼は無愛想なままなのだろうが]
てっきり、男性だから関係ないだろうと思いこんでいたよ。そうか、そういう可能性も、あるのか……。
[随分長いこと逡巡した後、]
うん……トゥーリッキさん。私からも、お願いしていいかな。
[相手に話しかける、というよりは視線すら合わさずにむしろ呟く風に。
それは本気でトゥーリッキがナッキであると疑っていたから、というよりも
長年の顔見知りに手を出すよりは、よく知らない者に手を出す方が心が軽いだろう、と思った末の選択であった**]
/*
吊りは司書さんがどう占いCOするかよね。
ダグさんは面白そうだから残って欲しいわ。
あとはニルスかしら。
この二人がどうなるか見てみたいわね。
"おかえり"。
――それから、どうか無事で。
そいつは、
お前さんの慰めにはならないんだ。
[相手の何を拒絶し、また容れたのか。
一切を伝えない男は、二度は*詫びない*]
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