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汚れを恐れてちゃなんもできないぜ。
女なら、そういった経験しとくもんだ。
[姿を見せた6thもまた、2ndと似た年頃に見えた。
自分の世界はどうでもいいと、そう言う言葉に思うところはあれど、]
俺も、
娘をひとり 置いてきたんでな。
[彼女の気持ちが理解できないわけでもない。]
だからこそ、守らないといけない奴が
死なないために戦えって言われたんだろ。
フェアじゃねぇのが嫌ってのは気に入ったぜ。
投擲武器か、俺には当て無ェでくれよ?
[紅く塗った唇の端を引き上げてにぃと笑う。
差し出された飴を受け取りがてら、
その手をゴツゴツした手でぎゅっと、握った]
―4F・おもちゃ売り場―
ふんふーーん。ふふふーん♪
[こんな状況ではあるのだが。
選びたい放題のおもちゃの棚というのは、
うっかり色々忘れかけるくらいには魅力的である]
あのロボ、見たことねー!
…これはゆうしゃソードに似てるけど、ちょっち違う?
[軽い素材――プラスチック製の剣を、棚から引き抜く。
ぶん、と振ると、刀身がぽよんと揺れて、
なんとも頼りない感触がした]
ぶぶー。ぼつ!
[ぽいと贋物ソードを棚に投げ戻す。
やがて、目当てのものを見つけたのか
デンゴは満面の笑みを浮かべた]
うっしゃ、これこれ!
じゃーーーん。
ハイパー水鉄砲!
[拳銃サイズのシンプルな水鉄砲だ。
水は店員にサービスで入れてもらった。
ポケットには入らないので、
ズボンのベルトに括りつける。
売り場には、ちゃんとオモチャ拳銃用の
ベルトケースがあったので、
目ざとく見つけて使うことにした]
それって、逆に言えば自分の手は
綺麗なままだってこと?
悪いけど、私はもう経験済みだから。
汚れてるの。私の手は。
[いささか気障にも聞こえたセリフに
そんな返答をする]
娘を守るために戦うってことか。
……いい話だね。うちとは大違いだ。
ま、そうだよね。
あんな世界でも、なくなったら
守りたい人も守れないし。
[見やる視線から少し目を逸らす、
猫が見られて嫌そうにするのと同じ顔で]
お前はまだ僕の質問に答えてない。
お前の世界に戦争はないの?
この世界には全然兵隊がいない。
なんでこんなに安穏?なんだ、理解出来ない。
ここにはニンゲンしかいないからじゃないかと思っているけど、どうなの?違う……?
[ここにいるとどうも自分の世界は、何か少しおかしいような気がしてくるのだ。ちらと4thに戻した瞳の色はわずかに揺らぐ]
ただ、まあ。
動きが多いのはいいことだね。
やる気があることの証明にはなりそうだし、
見てて退屈しない。
[参加者が次々と武器になりそうなものを手に入れたり、
隠れている面々が見つかったり。
そういうことをひっくるめて“動きが多い”、と]
[でも、その手は届かない]
話があるんだ! お前さんは狙われてる!
[自分の未来をスクロールするうちに垣間見てしまった]
「0thは、死にたくない、死にたくないといっていた。
どんどんその声は弱くなり、やがて動かなくなった。
抱いているからだから熱が抜けていった。」
いや、だからおいらじゃないんだって…!
[はしって追いかけようとする。しかし、大きな声を出しすぎた。
ネギヤは警備員に不審がられてしまい。
アンはおもちゃ売り場のほうへと走っていった]
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