97 未来日記〜Survival game〜
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お前も、他人の世界よりも、
あの女の感情のほうが大事なの……。
そう。
[>>201 肯定で返って来た答えには、
ゆるく瞬き、わずかに失望を滲ませて俯いた]
(208) 2012/11/12(月) 18:50:38[3階]
両方を選ぶというのは、選ばないことと同じだ。
そして、選ぶことよりも、もっとずっと残酷なことだ。
お前は結局、選ばない。
お前に必要なものはそれだけだと、もう明言しているのに。
僕は世界が好きだ。
神にこそ、世界を――そこに住む多くの人々を、
唯一に何より大切に、想って欲しい……。
僕は、お前たちとはいられないし、
お前たちが神となる世界にはいたくない。
[今、ここにある者たちの柱を見やる。
それは少し名残惜しそうに、視線を留めて、
そして中央の球体に目を映した]
(209) 2012/11/12(月) 18:50:56[3階]
いっただろ。
両立する未来はない、と。
[共に成り立たぬ選択は、
己自身のことともいえた]
(210) 2012/11/12(月) 18:51:58[3階]
[その姿は一度、消えたようにも見えただろう。
猫科の獣、ラッテンフェンガーに化身した身は、
獣のしなやかさで、その中央の球体へと駆けて跳躍する。
零れ落ちようとする神の一欠けらを、その牙は剥ぎ咥えた。輝く一欠けらを飲み込めば、黒く艶やかな毛並みが波打った。
――前脚はひたと、宙に着く。
神の一欠けらを得た獣は、ゆるりと太い尾をうねらせる。
その場にある生ける者――2ndと9thとに首を向け、最後に4thへとひたと視線を合わせた。それは別れの挨拶のように]
(211) 2012/11/12(月) 18:56:58[3階]
[世界の環の外へ――。
何があるのかは知らない。
ただ願ったのはその場所だ。
ゆるやかに死に向かい、それに抗いながら、死と再生のゲームを繰り返す世界を、循環する世界を環の外から見続けること。
――もしも、万が一。
この世界が自分が作りたいと願ったような世界になった時には獣の失望は購われるから、その時には戻ってくるかも、しれない]
(212) 2012/11/12(月) 19:09:48[3階]
(213) 2012/11/12(月) 19:11:21[3階]
[>>28 マシロの言葉と、決断を耳に]
うん、おいらが生きていても、きっと同じ決断をしたよ。
繰り返すんだったら、意味がないんだ。
この戦いはここで終わりにしてえ。麦チョコ何袋出されたって、そう思うんだな。
[身も心も削り望まなくして戦いに駆り出される。それがこれからも繰り返されるのは――今も映る世界の崩壊と同じように、望まぬこと。こんな光景を見るものは少なくていい]
(214) 2012/11/12(月) 19:26:32[スタート地点]
[>>43 この子ならばそう言うと思っていた。
できることできないことで線引きして諦めるわけではなく、ただ手は伸ばせるだけ伸ばしてしまおうとするこの子なら]
[>>45 自分の名前が出てくるのには苦笑を洩らす。神の摂理に逆らう言葉に眉尻をハにし]
この世界がつぶれなきゃ、新しい世界の神に力が満ちないんなら
もう全て仕方がないことなんだな
世界の滅亡がなければ、新しい世界が回らない
そういうことなんだろ。
[選べるものたちを見る眼差しは、真摯。数少ない選べるもの、過ごし方を、太った男の絵の妖精は選んだ。
泣いたり、悲しんだり、そうではなく。
泰然と構えて、全てを受け入れること]
(215) 2012/11/12(月) 19:28:54[スタート地点]
3rd クルミは、12th ネギヤをたぷたぷたぷたぷ。
2012/11/12(月) 19:32:28
[ヨシアキとセイジの話がはじまり、
男は、それをゆるりと眺める。
セイジの主張は最初から変わらない。
彼の世界を思う気持ちと、ヨシアキやクルミが思う気持ち、同じ、世界を思う強さであるのに、
それは、伝わらない、通じ合わない。]
ああ、
やはり、統合、はない、ですか……。
[世界はそんなにうまくはできていない。
それを証明するかのよう。]
(216) 2012/11/12(月) 19:34:01[水の柱]
4th ゼンジは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2012/11/12(月) 19:36:10
[>>91 踏み出す子供には、ひらりと手を振る。
恨む気持ちはなく、彼の決断もまた一つの決着の形]
[>>139 失われた魂の行く先。息をつく。1stと3rdの二人は甘い。その気持ちは変わらぬが――]
[だが彼ららしいと思う。無理とは決めずに、枠組みに挑むことが]
そんなことしたら、またよ、世界の鎖は軋むかもしれねえけれど。おいらと同じ国にいた連中は、みんな生き汚い妖精ばかりだ。まぁあのゲームに絵をつける根性の創作者のせいなんだな、きっと。
[世界を否定した4thの顔がよぎり、首をすくめる]
(217) 2012/11/12(月) 19:37:22[スタート地点]
誰かを大切に思うことと、世界を大切に思うこと。
それがひとつでは駄目なのか。
…人の間に、世界の間に心に価値をつくるならば、
それは向ける心によって左右をされるものだろう。
そうじゃないのか。
誰かへの感情が乗るにせよ、最後の心は自分のものだ。
決断は俺のものであり、彼女のものだ。
だから───…、ああ。
[俯く彼>>208へと言い掛ける。
正確には少し、ずれてしまっているのだろう。
誰かの感情を優先するというのではない。
誰かを思い、その上で自らの意思で動くこと。
この2つは似て異なり、それでもひどく形は近い。
少しのずれは、大きな亀裂を走らせて、]
(218) 2012/11/12(月) 19:39:04[水流れる柱]
[>>211
人が、獣へと変身する。それは見たことはあれども――自らに牙を剥くことのない今となっては、宙へ跳ぶセイジの姿は優美にすら見えた]
[それを見送り、目を閉じて、また開く]
さて、おいらは一足先に、皆のところにいくわ。
[タイムリミットがやってきた。
既に胸元まで透けている。
帰るもの――残るもの――見守るもの―― いろいろ。
選べる権利を得たものが、選んだだけのこと。
そこに挟む言葉などもはやなく]
(219) 2012/11/12(月) 19:40:55[スタート地点]
[ぐうるりと、幽霊な面々を見る。小間使いも、使い魔も。
敵意を向けたものもおれば、取引をした相手も、ゆるく話をした面々もいて]
不思議ないきものたちは、人間に否定されたら消えちまうけれど
誰かが覚えていればそれでどこかにいるもんさ
だから、神様らが、おいらのことを覚えていてくれたら
きっとどこかに、おいらたちの住処はあるよ
……それじゃ、な。
[壊れゆく世界とともに、宿るところもなくなった。
もちもちとした肌の太った男は、光の粒になって*消えてゆく*]
(220) 2012/11/12(月) 19:41:40[スタート地点]
>>211
ままならない……。
[そして、しなやかな太い尾を持つ獣が、
神のひとかけらを噛みちぎって、
肢体うねらせその顔は一度こちらを向いた。]
――………
[その姿を、目を凝らして、
踵を返し、この世界の環の外へ、駆け出していくのを見た。
その間、口は開かず、
空間の外、姿が見えなくなるまで、目を開けたまま、
見えなくなって、目を伏せた。]
(221) 2012/11/12(月) 19:41:53[水の柱]
12th ネギヤは、3rd クルミまでおいらのあごをなんだと…!(たぷたぷ)
2012/11/12(月) 19:43:24
彼は自分で選ぶと言いましたから。
[小さく、そのつぶやく。
それから、誰を見るわけでもなく、
また、そこに静かにいる。*]
(222) 2012/11/12(月) 19:43:59[水の柱]
心に価値をおかねば、
人の命の、世界の選択など出来はしない。
唯一に世界を───…、
…、お前の方が、きっと神に向いている。
けれど俺も世界を愛したい、大切にしたい。
クルミの方がとかじゃなく、彼女と共に愛したい。
誰か一人を想えずに、全てなど愛せない。
人だって世界の一部なんだ。
俺はそうも思うから…っ、…!
……セイジ!?
[最後通牒のような響き>>210
それへと目を見開いた。
残酷なのは、きっと、何よりも彼へと対してだったのだろう。]
(223) 2012/11/12(月) 19:48:31[水流れる柱]
[しなやかに獣が跳躍する>>211
人の及ばぬ鮮やかさで、黒い獣が宙を踏む。
神の欠片を獣が飲み込んだとき、
その意を正確にではないけれども少しだけ見た気がした。
過去と未来をその身に宿した獣。
もう手を伸ばせども届かない、
世界の輪の外へと駆け行く───]
(224) 2012/11/12(月) 19:55:45[水流れる柱]
[それをずっと見つめていた。
獣の顔がこちらを見ずとも、ずっと見つめていた。]
…世界を、見せたかったんだ。
平和でうつくしい、争いのない世界を。
[彼の語った夢の世界>>64
争うだけが運命の世界>>4:281とは別の世界。
争いに慣れた彼は、争いを嫌うように思えたから。]
なのに───…、
(225) 2012/11/12(月) 19:55:57[水流れる柱]
[輪の外へと飛び出す獣。
世界の理の外へと在れば、彼は見ることが出来るのだろうか。
分からない。
きっともう、聞くことも出来ないのだろう。]
(226) 2012/11/12(月) 19:56:03[水流れる柱]
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