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コントしたらすごいと思うけどね……。
むしろコントするくらいの方がいいのかしら。
あらら、ボタンさんも来たわ。
ルリちゃんひとりぼっちなのかしら。
うーん。誰にも見えないと言うのも、切ないわね。
[苦笑すると、手持ち無沙汰そうに歌を口ずさみはじめる]
[ゼンジがセイジをたたくのをみて]
な、何するんですか!?ゼンジさんっ。
大丈夫?セイジくん?
[オロオロと、二人の顔を見比べている]
痛い……。
[殴った右手の平をじっと見つめる]
この道ずっと走ってたのに、ここに着いた。
[現れた人々に事の顛末を説明しようとしたが、出てきたのはそんな言葉だけだった]
えぇー!?そ、そりゃ痛いですよっ。
というより、セイジくんも痛いですけど!?
は?何を言っているの?ゼンジさん。
[『ずっと走ってたのに、ここに着いた』という言葉の意味を図りかねている]
何を言ってるんでしょうね。
ここまでの道、覚えてますか?
曲がり道ではあるけど、ずっと一本なんですよ。
[説明はやはりそれ以上のものにならなくて、苦笑を零した]
ああ、どうしようかな。
電話も繋がらないんです。
そんな確かめ方ー!?
[ゼンジに抗議。
更に言う前に耳打ちされて、誰もいない場所を見た]
……ああ。そう、ですか。
[辛うじてそれだけ呟いて、睫毛を少し震わせた]
──耳をすませば何もきこえず
時計を見ればさかさま回り
まっくら森は心の迷路(めいろ)
早いは遅い
まっくらクライクライ
[ボタンの影にルリを見とめて]
あ。一緒だったのね。よかった……のかしら。外は危ないわよね?
[ゼンジとセイジのやり取りを耳にして眉をひそめる]
何が起きてるのかしら? お化けも居るしね。
[冗談めかしてつぶやくと、肩をすくめた]
/*
ずっと見てたら気になったので、ゼンジの顎のラインを整形。
お代は一千万です。
「そんな大金……!」
それなら構いませんよ、他を当たって下さい。
「そんな、ぶらkk」
えぇ、えぇ。覚えてますよ。
脇道なんてひとつもない、細い道ね。
それが、どうしたんでしょう?
[やはり意味がわからずに、聞き返す。電話が繋がらないという言葉には]
そんな……。
電話、故障しているんでしょうか?
困ったわ。ジロウちゃんたちも帰ってきていないようだし。
そういえば、アンちゃんと、ザクロさんの姿が見えないわね。
まだお部屋で眠っているのかしら?
あ。因みに言葉は殆ど聞こえてなくて、サイレントムービーな視点のつもりです。セイセイの霊話。
境界が薄れすぎるから同時中継はしたくないからなんじゃけどね。
あれです。瓶を受けとるのだけしたいなー。と思った。
伝わるかなー。難しい。
[セイジの視線に気づき、背後を振り返るが、もちろん何も無い。
手を差し伸べられ、少しためらった後、ゆっくりと右手を差し出す。
──するり、と、手がすり抜けた]
あら、残念。手を取ってもらおうかと思ったのに。
もしかして見えてるのかしら? 聞こえる?
外は危険かもしれないわ。気をつけて。
[なるべく明るく聞こえるように微笑んだ]
小さくツッコミですけど。
右手の平で右頬は叩き難いと思います。若旦那ー。
どうやってたたいたのか想像すると楽しい。
アクロバチックだぜ。
ダメだ、変に隠していられない。
[苛立たしげに髪をかきあげ、ため息をついた]
アンちゃんとザクロさんが、ええと。
……何かに襲われたみたいで。
[言葉を選びながら、ルリの表情をちらりと覗き見る。
それ以上、説明することは出来なかった]
つまりあれです。
見えるときもあり、聞こえるときもあり。なのですね。
いっぱいお話してくれるざくろさんのためにあれこれしてあげたい気もするけど、自制大事なんじゃろうね。こういう能力。我慢ですよー。
でも明日エピの可能性高いから手紙だけは届けねば。
襲われた!?
[思わず大きな声を出してから、傍らのルリに気付いて口を噤む。しまった……という表情で]
たいしたケガではないのでしょう?
……えぇと、ルリちゃん?
家の中に入っていましょうか。外は危ない様子だわ。
ごめんなさいね。連れて来て。
あー。通じません!(笑)
そうだよな。手をとったら手をとるよな。
いや、なんでだよ!いや、そうか!そりゃそうだよ!
手紙なんて遠隔で送れば良いって思うもん!
ああ。うわー。どうしよう。どうしよー!
ええ、部屋で寝ています。
ただね、ジロウ達も戻らないし、どうしたものかと。
[思案すると、またカラスの声が聞こえた]
不吉ですよね。
カラスってどうにも。
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