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…やだな。少々なら警戒されるのも
スリルのうちとか思ってるくせに。
[互いに顰める声は、極小の通信機を介し。
温厚な青年の声は印象を変えず笑みを含む。]
あのひと、刑事かもしれない――とは言ったけど
いきなり探り入れてるからびっくりしたよ。
[あのひと――とはポルテを見遣って]
それにしても、刑事さんが来ておられるのは、想定外でした。
よもや、あの方が招いたとも思えませんが……ふむ?
それに、妹さんも。
……よろしいので?
事が起こる前に、プレーチェ様にはお帰り頂いた方がよろしいかと存じますが。
[固まるレンにはどうしようかと悩んだ後にどや顔をした。かなり満足げだった。
ビセのサラダの説明を聞くと]
へえ。美味しそうですね。
湯立った人を表現するセンスはすげえと思いますけど。
何故か遭難しかけて腹減りましたし、是非食べさせて貰いたいですね。
俺がドレスを着たら……
……やべえ。何か大切なものを失う気がする。
高校で女装男装カフェとかいう定番のアレに巻き込まれた事はあるけど。
若さゆえの過ちだからこそ許されるもんだよな……。
ああ、そういえば……
あの時、ンガムラが一際輝いていたな……。
お嫁さんが来るはずなのに来ないんですか?アクセサリーやドレスは、ウェディングパーティに使うのかな。みんなサプライズでしょうか。
手紙はみんな中身が違うみたいです。テレビやドッキリかもしれなかったり、ポルテさん手紙はドラマみたい。
まだ来ていない人は来るはずの人なら、その人は花嫁さんでしょうか。天気予報で山はお天気が悪くなると言っていました。お天気悪いと、来るの大変。プレーチェは、早く着くといいと思う、ます。
小さなひつじくん、お名前あると素敵。
プレーチェ考える。ひつじくんのきょうだい!「ひつじくん」はお兄ちゃんがつけてくれた。プレーチェ、小さなひつじくんの名前、考える!
[丁寧な日本語を頑張っていたのに、結局途中からいつもの喋りに戻った事には話すのに精一杯で気づいていない]
色んな意味で心配されたwww
そしてさりげなくンガムラをそっち系にしている自分。
探偵村の反省が全く見えないな……。
さて。
んじゃ、キッチンに行ってみるか……
って、お!
[キッチンに向かって歩き出しかけたが、曲がり角から先程の猫がちらりと顔を覗かせるのが見え]
さっきの……えー……とりあえず、ミケ!
ちょっと待てって。黒飴やるから。
[それでは猫は間違いなく釣れないだろう]
おーい。無視すんなって。
そんな完全スルーされたら俺泣いちゃうから。
ミケ(仮名)やーい。
[たた、と走っていく猫を追って自分も軽く走り出した。廊下は走らないというお決まりの標語は完全に守られていなかった。
白兎を追う少女の如く、猫を追って壮年男は不思議の国へ――行く事はなく、山荘をうろちょろと。そのうち諦めて戻る事*だろう*]
[戻り来たピエトロとしばらく厨房を使って、
やがて卓ではささやかな酒席が設けられる。
取って置きの大吟醸は明晩に、と添えて
青年は甘口を燗で、辛口を冷やで饗する。
騒ぎに乗り遅れる性質、と自ら評した儘に
談笑の場では控え目に在って――不安がる
アンを宥めたり、辿々しい日本語を操る妹を
微笑ましげに眺めたりと時を過ごす様子。]
……。爺や。
[コトン。通信機を、ごく軽く叩く音。]
刑事には、そうだね…気をつけよう。
爺や流のサプライズも、覚えておくよ。
[青年が慎重に、言葉を選ぶときの癖。]
けど…
ここに、呼ばれてしまったんだから
プレーチェは もう 死ぬ子だよ。
[コトン…]
――帰さない。
[コトン…]
嵐のなか、泥まみれで
のた打ち回って死ぬのはかわいそうだ。
それにしても。
ひつじ… ひつじね。
[いもうとの抱くぬいぐるみと、
カプセルから現れたひつじと――
何かを重ね、青年が漏らす声は]
いけにえのひつじ… ふふ、*傑作だなあ*。
[夜も更けてくると、やがて場も散会となりだすか]
…うーん…
妹のこともあって、気楽に考えてましたけど。
そう言われてみればアンさんがさっき仰ったように
まだお着きでない方…も心配、ですね。
[未だ現れぬ招待主。朝になれば知らせもあるかなと
面々と話し合いつつ覗かせる不安はまだ*僅か*]
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