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(牽制か、あるいは何かの予備動作か?)
[抜刀するには間に合わない。軽業師の突進を、鞘の横腹で受ける。後じさりながら抜刀。振り抜いた先に軽業師の姿は既に無い。
自由自在に空間を動き回る、曲芸めいたレーメフトの動きはどんよりと赤い軌跡を引いて、油の中の情景のように引き伸ばされて映る。己の剣先が引く軌跡も同様に。妙にゆったりとして見える。
己の剣戟には花や娯楽は無い。ただ純粋に、殺害のためだけに、あるいはその隙を作るために、軽業師を捕らえようと奔る。
神経、感覚が高揚。露光しつづける写真のような情景。軌跡ばかりが増えていく。斬撃。戦闘への高揚ではない。受けた傷の事は意識の外に。出元も不明の薬だが、効果は十分だ。化け物めいた連中と渡り合うには。一時的な覚醒作用のためだ。
軽業師の一種、優雅な挙動が時折認識を遅くする。致命的な一撃の瞬間を待つ。]
[殆ど真っ赤に染まった世界の中、新たな物音を聞く。
男の認識の中では、死体、が、奇妙に蠢く。――死んではいないのか?]
[レーメフトとマティアスの関係性は分からない。マティアスが己の敵か味方かも。]
[一度レーメフトとマティアスを見比べ]
ち。
[剣をおさめる。]
[鞘で金貨を何枚か、軽業師に向けて弾き]
代金だ。君の命とあわせて取っておくといい。
お、ろ、か?
[口元から垂れる血混じりの唾液を指で掬い取ると舌で舐め取る。]
……アルコール?知らない匂い。
何だ、それ。
[2012年というラベルこそ見えないものの、砂塵の地面に置かれた酒瓶へ不思議そうな意識を向ける。合成物ではない、純粋な酒。]
[言うなれば、意識に持ち上がったのは好奇心。
チリ…耳飾りが乾いた音を鳴らす。]
…―――…それは、何?
[問いかけは短く。風の中に消える。
拳が緩み、指の隙間から砂が零れ落ちる。地面に落ちる前に、つむじ風に攫われて何処へともなく消えてゆく。]
……―――
[軽業師に手を向けた時>>0:98のように、
執行人へ向けて手が差し伸ばされる。]
―――…教えて、くれる、かなぁ
[その時と違うのは一点。
男の下向きにした掌に、周囲の砂塵と硝子片と金属片が緩い渦を巻きながら浮かび上がり、集まってゆく。*]
[鈍い音と同時に、白装束が糸の切れたマリオネットのように力無く崩れ落ちる。
手早く衣類を剥がすと、それを羽織った後遺体をゴミ捨て場へと押し込み]
返り血浴びると目立つネ。
ボロ羽織るの気が引けるマスけど、一時の辛抱ヨ。
[くだらない神を崇める連中は想像以上に多いようで、時間短縮と悪目立ちをせぬよう信者に化けることを選んだのだった]
[その後は信者を化かしながら、行く手を阻むなら首をへし折りつつ
着実にターゲットの待つ場所へと向かっていくのだった]
・・・人が多過ぎてなかなか疲れるネ。
コレ終えたら、ビーチでゆくりバカンスするヨ。
[一部始終を得意先の情報屋が垣間見ていることなど知りもせず。
頭に浮かぶのは、バカンスとイケニエの殺害方法のみ]
[尋常ならざる剣速に幾度も断ち割られそうになった。
踏込む折は剣の遠心力が乗切らない柄元、その直下へ
軸足を置くよう薄氷上の立回りをしていた軽業師は、
場が預けられるらしきへ、ひそり黒い呼気を漏らす。]
[声に気を逸らすと、先ごろまで塵に突っ伏した儘
絶えゆく様相だった旧友がもう身を起こしていて。
…カリ、と軽業師は苦く馬銜を噛む。
あてどなき復讐の執行人と、定まらず彷徨う旧友と。
どちらの視線をも此方へ向けさせることは躊躇われ、
双方に警告を示さないまま――屋根上へ身を翻した*。]
[軽業師の道化た衣装はところどころ裂けていた。
常はふたつ揺れる帽子の尾も、左は先端がなく。
垣間見える傷口の黒い滲みは、流れ出すほどもない――
が、馬銜の片側はグルメットが壊れ鎖が垂れている。
剣の柄尻で横面を強かに殴られたのが最大の痛手。]
…うー
[盛大に切れた、口の中。
いってえ、と言わんばかり漏らす声は面白がる態。
コールタールと血反吐の混ざった唾を*吐き捨てる*]
― 祭壇近くのビル最上階 ―
[望遠鏡に覗く鮮やかな手際に、小さく小さく口笛を鳴らす。]
ネーさん流石、伊達に女だてらアンナ商売してネェナ。
ヤルゥ。
[人の多い箇所を通る時には見失いそうになるも、触れ合い離れ、崩れ落ちなかった方だと分かれば視線が追いつくのは容易だった。]
このまま、マジで白装束全滅させンじゃネェ?
[一人の賞金稼ぎが大量に殺しまわるのを、こちらは蚊帳の外から、愉しげに見物するのみ。]
[重力に逆らい浮遊した寄せ集め達が動きを止める。血臭の匂いが強く漂って来たからだった。そして、呟いた、のは、]
お腹が…空いた、なあ。
[個々の物体が互いに隙間を埋めるように咬み合い、何らかの形を作ろうとしていた物は、其処で、ぼとり、ぼと、と地面に落ちる。]
熱気と騒ぎ
[既に軽業師の熱も気配も遠ざかっている。一度認識した熱は、その熱の高さもあって、どちらの方向へ向かったのかは分かっている。]
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