[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] 絞り込み / 発言欄へ
―― 村の入り口 ――
[同じ場所へは二度と来ない。
総てを喰らいつくそうが、まだ獲物が残っていようが、命ある内に立ち去れる幸運に肖る獣は、場所を捨てる。
第三の介入者が居たお陰で、思うように狩りが出来なかった彼は、痕跡が消えかけた村の入り口にてふと立ち止まり、短いため息を吐いた。]
別れを惜しむことなんて感傷的なこと。する間柄じゃないし。
早く去ってしまいたいんだけどなぁ…。
[聲を封じた人狼は、この村で出会った聲が聴こえるひとに囁くことはもうない。踏み潰す雪の感触を確かめるように、また一歩踏み出せば、もう後ろの世界は過去のものになる。
躊躇うことなく次の歩を進めるだけなのに、彼はその次の一歩を踏み出せずにいた。]
……気のせいかな? なーんとなくいけ好かない臭いが鼻につくんだけど。
きっと気のせいだよね。だって僕等が奴らを殺せないように奴らには僕等は殺せない。
[一度閉じていた本を、気紛れに再び捲りだす。
辺りにははらり、はらりと擦れる紙の音だけが、暗闇に響いては雪に存在を*奪われていた*]
/*
あ、間に挟まってしまった(*ノノ)
校門の上から飛び降りてラッセルに激突したい衝動を抑えながら一旦おふろって来ます。
……寒いな。
[ふと、目を開けた。
ベッドから身を起こし。窓辺に向かう。
夜は更け、煌々と輝く月。
──月を掠める影が見えたような気がして、思わず窓を開けた。寒気も気にせず身を乗り出す。]
/*
離席記号うってませんが、とりあえず休ませていただきます。
何かもしくは誰かが飛んでいるとなると、時系列がちと妙な具合になりそな気はしますが……。
*/
学生 メイは、丸投げた**。[栞]
いや、やっぱりいい。
前言撤回する。
村の端まででもいいから、一緒に行ってくれ。
[首を横に振って、目を細めた。
願い事は、三回も*唱えない*]
酒場の看板娘 ローズマリーは、私もここらでおやすみなさい[栞]
しかしなんで僕はこんなところで立ち止まっているんだろうね。
[自らを追うものが厄介であることは見当が付いているにも拘らず、彼は冬の夜に佇む。
そもそも厄を齎す存在とは自分等のような立場からは邪魔以外何物でもないが、相手からは異端審問に係らない限り脅かす存在でもないだろうに。]
――気まぐれとか。
それとも…喰った相手に特別な情があった、とか?
[嘲笑のように口許をゆるく歪めて、ふと思い止まる。
特別な情とまではいかないが、自らもまた、聲の届く少女へと興味本位で問いかけていた。]
「わからない」か。
[同じ人間(なかま)が命を奪われる事について。少女は「わからない」と答えていた。両親が死した時は悲しかったがと付け加えて。]
時が許したなら、もう少し話してみるのも良かったかもしれないね。
でも――…
[体温を奪われつつも感興に熱のこもる唇を、指でなぞる。
紡ぎかけた言葉は、浚うように吹いた一筋の風によって意味を失った*]
/*
進行中、ラッセルのレシーブいいなぁと思っていたのだけども、キャスト見てかのんさんだったのでなるほど!と思った。
という今更の話をしつつ一瞬だけ顔出し。
酒場の看板娘 ローズマリーは、大掃除が終わる気がしない*[栞]
[宵の窓辺、女学生が見た月過ぎる陰は、
一見して、細長い首持つ大鳥のようで。
然し、飛翔の軌跡が
降下に転じて身を翻すと――
輪郭を歪め、ふたつの人影にわかれた。
降りゆくさきは、村外れ。]
―― 村と外の境目 ――
ラッセル、待て、忘れ物だ!
[まだ暗いうち。近くの木々から聞こえてくるのは梟の鳴き声くらいのもので、多少の距離があろうがローズマリーの声はいくらか届いただろう。
掲げた右手には細い紙切れが揺れる]
栞がないと困るんじゃないか?
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] 絞り込み / 発言欄へ