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ある時、屋上で。
男は手すりにもたれて校舎の外の景色を見下ろしている。
「無かったことになんて、なりませんよねえ」
――歴史は。
男の他には誰もいない屋上で、男は誰へともなく微笑だ。それから、持っていた紙切れに目を落とす。
そこには左肩が上がったくせ字――男の字だ――で書かれた一文がある。しばらくそれを眺めて、男はおもむろに細かく破きだした。細かく、細かく。
やがて男の指ではちぎれないほどの紙片になりはてたものは、開いた手から、風に乗って散っていった。
[買い物の袋を下げ、ぞろぞろと部屋へ戻った]
はいお待たせ、アイス買ってきたよ。
えーっと、これ誰のだっけ。
ポテチとかチョコレートも買い足して来たから、食べて食べて。
[注文された品物を配る]
ラウリはぶつけたとこ大丈夫?
やっほー、ミカ
[マジックハンドで手をふりふり]
買出しありがと。
今はレヴィングダットの攻防の後半戦から決戦に移るところかな
ただいまー!
アイス買ってきたよう。はい、どーぞ。
あ、適当に取ってってねー。
[大雑把に配りながら、バニラアイスをドロテアに。
そして「刺激100%!スッキリすっぱい恋するレモン」も一袋姉に渡した]
はい、いつものねっ。
あ、じゃあヨリアストラの鎖の話は過ぎたとこかな。
いえいえ、どういたしまして。買い出し楽しかったよ。
……マジックハンド、体の一部になってるね。
さて……俺はコレ、溶けないうちに、チャレンジするかな。
マカダミアナッツ入りアイス、魚市場風。
[意を決して、一口。味は[凶]]
あー…………
…………。
最初はね、マカダミアの香ばしさが効いてて「ああそうか、アーモンドフィッシュみたいなもんだ」って思うんだけど、後から魚の生臭さが襲ってくるよ……。
おすすめしないけど、サーディひとくち食べてみる……?
[一応聞いてみた]
[ぐらぐらしているピラミッド――なんとなく、既に一本柱の様相じゃないだろうか――に、そっと手を添えつつ]
ん。みんなお帰り。買い出しご苦労さまでした。
サーディありがとう、これこれ。
[「刺激100%!スッキリすっぱい恋するレモン」を受け取り微笑んだ。
ちなみにこの商品、皮をむいたレモンを蜂蜜に漬けた後、乾燥させて絞り豆の陽にした商品である。故に恋するように甘酸っぱいが売り文句だが、やっぱり酸っぱい一品だ。
ちなみに、つまんでも手が汚れないのが一番の売りだと思っている]
おかえりおかえりー。
続々と帰ってくるわね。
[サーディがもってきたアイスのうちバニラを器用にマジックハンドでとってみる]
ただいまーっと。
話、どこまで行った?誰かメモとってたら見してくれる?
[編集長からメモを受け取ると、ふーむ、と言いながら読みこんでいる]
あ、あとごみ袋買ってきたので、ちょっと片付けようぜ。オレらはいいけど、教授とかコケたら骨折しそう。
[片手でぱらぱらとめくりつつ、反対の手で空き缶を袋にぽいぽいぽいしている]
ミカくん、アイスどーお?
[自分のイチゴアイスを取りつつ、聞いてみる。
返ってきた微妙な反応に、あちゃーと口を開いた]
はずれー?うーーん、勇気のいるコメント…
[じいいっと斜め横からアイスを見てみる。
つぶつぶナッツの見える見た目は、さほど悪そうでもない]
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