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[突然周囲を見渡すグンジの姿に不安になる。彼について宿舎へ向かう途中、様子がおかしいのに気付いた。]
…だれか、いるの?
[グンジの視線を追って目を瞬くが誰もいない。彼の目には誰かが見えているのだろうか?]
ゼンジ君と、イマリ君。
[鈴木の問いに端的に答え、宿舎の扉をくぐる。
真っ直ぐに広間に向かい、テーブルに置いたままだった死亡届をめくる]
名前が……。
[万年筆で書いたような文字で、空欄に名前が埋まっていた]
エビコさん、そんなに寂しそうな顔をしないでくれ。
グンジ先生、やっぱ俺らは元々なくなってて、いなくなった奴らは本当になくなったみたいだ。
[グンジの視線に]
ああ、「ない」んだなー。
[*呟いた*]
なんだこれ 物に触れることができねえ
[自分の体の異常に気づく]
夢でも見てるんだよな?
あー俺まさか幽体離脱でもしてんのか
すげえな俺
なんだ?ゼンジのおっさんが何か話しかけてる
あーやっぱこりゃ夢だ
なくなるとかわけわかんねえこといってるよ
何がなくなるんだ?
カルメ…やき、と、こわいひと?
[グンジから二人の名前を聞いて、もう一度そちらを見る。やっぱり姿は見えなかった。広間へとついていくと、死亡届の名前を覗き込む。]
[プレーチェの声に含まれる乾いた響きが、固く閉じた目を開けさせた。
何かを確かめるようにその目を覗き込む。]
ねえ、ちーちゃんが望んだのは、こういうこと……?
[豚汁が程よく温まったので火を止めた]
『ホズミ姉さん、豚汁まだぁ?』
[とイマリの声が聞こえた気がしたが、その姿はなく。
心にまた広がる不安]
まさか、イマリ、ちゃん?
[ふと見ればそこに居たはずのゼンジの姿もなくて]
ゼンちゃんも…。
[また、空を*見上げた*]
わけわかんねえや
元々なくなってたって何がだよ
記憶のことか?
気味悪いな
エピコさん今これどうなってんだ?
[ふと話しかけてみた]
なんだこの紙
[ふと死亡届けに目をやるとそこには自分の名が刻まれていた]
おいおい!!!俺いるよ!何わけわかんないこと書いてんだよ
これは夢だ!夢だ!夢だ!
覚めろー覚めろー覚めろー
俺は生きてる!生きてるんだ!
誰か反応しろよ!ここに俺はいるって!
[プルーチェの体を掴んで揺らそうとしたがまるで霧を掴むようにすり抜ける]
おい!!!頼むよ!俺まだ死にたくねえ!
[惰性のように、ほかの部屋も空ける]
[プレーチェとエビコがいる部屋も]
あ…すまん。
[二人はいるのを確認し一瞬安堵するが]
イマリちゃんは…いねえよな。
……………おい、若旦那、ここにいたんじゃねえのか。
[さっき声はこちらからしたはずなのに]
>>12
こういうこと。って?
[どういう事なのだろうか?
目の前の人の、真剣な顔を見ながら考える。人が消えていくこの状況の事を言っているのなら]
違う。
お母さんが、ずっと一緒に居てくれたら良いって思っただけだよ。
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