情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[まぶたを緩く開けると、映るのはただただ白いだけの医務室の天井。じわりと涙が溢れれば、薄暗い室内に真四角に張られたスクリーンの白が滲み歪み、あるはずの無い像がぼやりと浮かぶ]
・・・大丈夫だよね・・・?
酷いことなんか、されてないよね・・・・?
[ぽつりとその相手に問いかけるも、またたきをした瞬間にほろりと涙は頬を伝い落ち、返事もせずに消え去るのみ]
・・・ぅ――――
[涙を拭うことも忘れ、声を殺し。自らの右手の甲にわずかに残る温もりに唇を寄せて・・・]
[レストランで、ホットドッグとカフェオレ、マフィンをいくつか注文する。
それらを運び、モニタールームに足を向ける]
こんばんは〜。
[部屋の中には、今日も動きがないアーヴァインと、ソファーでうな垂れるギルバートだけがいた]
だいじょーぶですか?
[ドアが開く音にがばっと顔をあげる]
あぁ、ニーナちゃんか。
こんばんは。元気そうで良かった。
[苦労して笑顔をつくり挨拶を返す。
と、スピーカーからメイの声が聞こえ、振り返るとモニターに救護室のメイの姿が映されていた。思わず立ち上がり、食い入るようにモニターを凝視する]
無事……か。
[安堵の息を吐き、ソファーに崩れ落ちる]
>>+15
[ギルバートが視線を向けてきた勢いに呆気に取られ]
メイちゃんが来るわけないじゃないですか。
[テーブルにお盆ごと食事を置き、ぼふ、とソファーの端に腰を下ろす]
召し上がります?
何か口に入れた方がいいですよ。
[言いながら、ホットドッグを手にしてかぶりつく。
唇についたケチャップを舐めながら、視線はモニターに向け]
そろそろ、トリックあばく人出てこないのかな。
[人心地が戻ってくると、ニーナを振り返り非礼を詫びた]
さっきはおざなりでごめんな。
いや、ここに来たときちょうどメイちゃんが倒れるのを見ちゃって、やっぱり心配になるだろ。
[メイの名前を出されて言い訳がましく言うと、モニターをちらちら気にしながら]
じゃあ、お言葉に甘えて一つ貰うよ。
[マフィンに手を伸ばす]
トリック……なんてあったのか?
別に気にしてないです。
[ちらっとギルバートに顔を向け、カフェオレを、こくん、と飲む]
[質問には眉間にわずかに皺を寄せ]
ミステリーツアーに来て、何言ってるんですか?
[ニーナの指摘には]
トリックの前に、謎を見つけきらなかったからなぁ。
推理というか、ずっと食ってばっかりだった気がするよ。
[マフィンを一口齧り、甘い…と呟く]
[ああ、と息を吐いて]
ケナーシェフのごはん美味しかったですもんね。
あたしは、上で探し回りたくて仕方なかったです。
自分とまん次郎さんが連れ去られるなんて直感だけ当たって、他はこれからだったのに。
[ホットミルクを一口飲んで、ニーナに答えて]
ニーナちゃんは誰が劇団員だと思う?
俺はカミーラじゃないかと思ってるんだけど。
トリックは……いくら考えても、
[アーヴァインを指差して]
アーヴァインが階段を上って来て脱落者にそう伝えて一緒に階段を降りてくる、っていうアーヴァイン犯人説に勝てなかったんだよな。そうでない必然性がないっていうか。
[図書館、カジノ、スパ、ミニシアター、レストラン。果てはサンデッキのプールまで見たがギルバートとリューの姿はなく。特に手がかりも見つからないままラウンジへと戻ってくる]
…やっぱ、前と同じようにアクターに連れ去られたんかね。
探しても居ないとなればそれしか…。
[ぶつぶつと呟きながらラウンジの椅子に腰掛けて。そう言えば他の奴はどうしたろうか、と一度ラウンジを見回す]
[マフィンに巻かれている紙をくるくると剥がしながら]
あたしは、ギルバートさんかと思ってました。
違うなら――メイちゃんだったりして。
[根拠のないことを口にした]
素直に考えるなら、リューちゃんとトビー君が、睡眠薬で寝てしまったあたし達を、台車か何かで運んだとか。
ここで目覚めたとき、あたし手がちょっと痛かったんです。どういう運び方されたらこうなるんだか。
[マフィンにかぶりついて、アーヴァインを見ると]
アーヴァインさんは、どちらかというと安楽椅子探偵気取りか、悪の総裁って感じですけどね。
昨日も、停電起きたときにここにいましたし。
[ニーナの口からメイの名前が出て驚く]
俺が疑われるのは驚かないけど、メイちゃんはないだろ。
メイちゃんは俺と同じように睡眠薬で眠らされてたって言うんだからあの日、ニーナちゃんとまん次郎を連れ去るのは無理だよ。
それに引き換え、カミーラは本当に寝てたのかどうか怪しい口ぶりだったんだよな。歯切れが悪いっていうか。
[どれだけ涙を流しただろうか、やがてそれも涸れ尽き・・・のろのろと起き上がるとベッドから降り、頬の涙の跡もそのままに覚束ない足取りで医務室から出る。船医が何か声をかけたようだが、...の耳には言葉として届かず]
鋏・・・。
[ふらふらとメッセージボードの前に向かい、ギルの写真に突き立てられていた鋏を抜き取ると、ぽかりと空いた鋏の孔を指でなぞる]
痛かったよね・・・。
犯人が一人なんだったら、メイちゃんは違うんでしょうね。
[カフェオレを飲み干すと、ふぅ、とあたたかな息を吐く]
仕掛けてるのは、アーヴァインさんじゃなくて、アクターと劇団員なんじゃないかな〜。
誰がアクターかわからないとか言ってるの嘘なんじゃないかと思ったこともあるけど、ホントに知らないんだと思います。
アーヴァインさんの演技力がすごいのかもしれないですけど?
[笑みをこぼし、肩をすくめた]
[モニターに映るメイの姿と声に]
(そんなお前を見てる方が俺には痛いよ……メイちゃん……)
[ホットミルクの入ったマグを持つ手が震え、ミルクに白い波が立つ]
[ニーナの声に我に返って]
あ、あぁ。
ただ上ではかなり混乱してたからな。
ゲームだっていう確信が持てたらまた違ってたのかもしれないが、アクターや余所の劇団員たちが知らされていないだけで、何かやばいことになってる可能性が怖かったんだよ。
[アーヴァインの演技力、という言葉には]
たしかに、狸おやじって面構えだよなぁ。
う〜ん…。
あたしは、上の人たちの様子のが違和感覚えてました。
何かあるなら、それこそあんなパフォーマンスじみたことしてる暇ないと思うし、スタッフの人だって慌てるもんじゃないですか。
血痕が見つかったとかならともかく、抵抗のあとも見えずにいなくなったってなら、どっか裏の部屋にいるって推測出来ると思うんですけど…。
[ふらりとラウンジを横切るメイを見つけると声をかける。しかし気付いた様子も無く通り過ぎられ、彼女はメッセージボードの前へと立ち止まった。その所作を見つめればギルバートの写真に刺さった鋏を抜き取る様子が見える]
……。
[その姿は言葉に出ておらずとも悲痛な叫びのように見えて。これ以上声をかけるのを躊躇われた]
[ニーナの指摘には面目ないという顔をして]
頭ではわかってても不安になるんだよ。
自分ひとりならともかくさ。
結果的にはかき回しただけだったんだよな…。
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了