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[ふと、思い出す]
ああ。うち、死んどったんや…
[部屋に置いたままの藁人形が脳裏に浮かぶ。
いつの間にか2つ消えて、残りは6つ]
[直感で悟る]
…ふぅ。俺も「なくなった」らしいな。とうとう。
もう「ない」のか…。
でも、ばーちゃんと同じだ、これで。
なら、「ない」のも悪くないかもなー。
ギンスイはいないのか。
案外そこらでフナムシでも取ってたりしないか?
[辺りを見回す。と言っても島の景色があるだけ。そもそも「なくなった」ギンスイが遠くから見えるのかもわからなかった]
[部屋を出て行くイマリの足音が途切れた]
[顔を上げると姿が無い]
え。
まさか。
[ばっと廊下へ出る]
………
[姿が見えない。手近な部屋の戸を
いくつか勢いよくあけるが、いない]
[煙草を持ったまま、
灰が床に落ちるのに気がつかない]
たぶん…あっち
[グンジの問いに少し考えるような仕草を見せた後、海の向こうを指差した。続く問いには首を傾げるだけで、今すぐ答えを紡ぐことはできない。]
[消えた存在を問うプレーチェの声に、目を固く閉じて首を振る。]
ゼンジさんは……。
[なんと言えば良いのだろう。
自分だって判らないのに。
判るのは、彼がもうここにいないことだけ。]
ゼンジさんは、いっちゃった……。
そやね、ギンはどっかその辺でまた遊んではるんやろ。
またそのうちひょっこりと顔出しにくるんちゃう?
[寂しそうに笑みを浮かべながら]
…うちは何か、残せたんやろか…
[月を*見上げた*]
ああ、そうだな。
[鈴木の返答にくすくす笑う。
しかしすぐに、死の気配を感じて辺りを見渡す。
宿舎へ向かおうと歩き出し、途中現れたゼンジとイマリの幻影に瞬いた。
太陽の元で見るそれは、夜のものより不気味に思えた]
何があった?
[突然周囲を見渡すグンジの姿に不安になる。彼について宿舎へ向かう途中、様子がおかしいのに気付いた。]
…だれか、いるの?
[グンジの視線を追って目を瞬くが誰もいない。彼の目には誰かが見えているのだろうか?]
ゼンジ君と、イマリ君。
[鈴木の問いに端的に答え、宿舎の扉をくぐる。
真っ直ぐに広間に向かい、テーブルに置いたままだった死亡届をめくる]
名前が……。
[万年筆で書いたような文字で、空欄に名前が埋まっていた]
エビコさん、そんなに寂しそうな顔をしないでくれ。
グンジ先生、やっぱ俺らは元々なくなってて、いなくなった奴らは本当になくなったみたいだ。
[グンジの視線に]
ああ、「ない」んだなー。
[*呟いた*]
なんだこれ 物に触れることができねえ
[自分の体の異常に気づく]
夢でも見てるんだよな?
あー俺まさか幽体離脱でもしてんのか
すげえな俺
なんだ?ゼンジのおっさんが何か話しかけてる
あーやっぱこりゃ夢だ
なくなるとかわけわかんねえこといってるよ
何がなくなるんだ?
カルメ…やき、と、こわいひと?
[グンジから二人の名前を聞いて、もう一度そちらを見る。やっぱり姿は見えなかった。広間へとついていくと、死亡届の名前を覗き込む。]
[プレーチェの声に含まれる乾いた響きが、固く閉じた目を開けさせた。
何かを確かめるようにその目を覗き込む。]
ねえ、ちーちゃんが望んだのは、こういうこと……?
[豚汁が程よく温まったので火を止めた]
『ホズミ姉さん、豚汁まだぁ?』
[とイマリの声が聞こえた気がしたが、その姿はなく。
心にまた広がる不安]
まさか、イマリ、ちゃん?
[ふと見ればそこに居たはずのゼンジの姿もなくて]
ゼンちゃんも…。
[また、空を*見上げた*]
わけわかんねえや
元々なくなってたって何がだよ
記憶のことか?
気味悪いな
エピコさん今これどうなってんだ?
[ふと話しかけてみた]
なんだこの紙
[ふと死亡届けに目をやるとそこには自分の名が刻まれていた]
おいおい!!!俺いるよ!何わけわかんないこと書いてんだよ
これは夢だ!夢だ!夢だ!
覚めろー覚めろー覚めろー
俺は生きてる!生きてるんだ!
誰か反応しろよ!ここに俺はいるって!
[プルーチェの体を掴んで揺らそうとしたがまるで霧を掴むようにすり抜ける]
おい!!!頼むよ!俺まだ死にたくねえ!
[惰性のように、ほかの部屋も空ける]
[プレーチェとエビコがいる部屋も]
あ…すまん。
[二人はいるのを確認し一瞬安堵するが]
イマリちゃんは…いねえよな。
……………おい、若旦那、ここにいたんじゃねえのか。
[さっき声はこちらからしたはずなのに]
>>12
こういうこと。って?
[どういう事なのだろうか?
目の前の人の、真剣な顔を見ながら考える。人が消えていくこの状況の事を言っているのなら]
違う。
お母さんが、ずっと一緒に居てくれたら良いって思っただけだよ。
[ギンスイの姿を見つけて駆け寄る]
うん、あの人達には聞こえないよ。
「いる」ように見えていた時は話せたのにね。
[少し寂しそうに*呟く*]
そういや
なくなってるってのは変だ!
俺はこうしてここにいるわけだしなくなってはいない
そこにヒントがあるはずだ!もっと考えろもっと考えろ,,,,
せっかく、あっち側から戻ってきたのに。
お母さん消えちゃった。
だから、またお願いしようと思ってお祭りにきたの。
でも、お母さん戻ってこないよ。
みんな消えて行く。
どうして消えていくのかな。ずっと一緒にいられないのかな。
[エビコの目を見ながら、そう言葉を続ける。感情的ではなく、ごく穏やかに静かに]
[ふとひらめいた]
祟りとかポルターガイストだっけ
たしかそんなのあったよな
あれってどうやるんだ....
[しばし考え込む]
音だ!とりあえず音が出せれば何か進展するはず 今の状態でどうやれば音を出せるか考えよう
お月様は私の願いをきいてくれたんじゃないのかな。
どうしてみんな居なくなっちゃうの?
誰が連れていっちゃうの!?
[最後の言葉だけは、叩きつけるように口にした]
[物を動かそうとしてみたがすり抜け動かせなかった]
[壁を叩いてようとしたがすり抜け音はでなかった]
だーーーー!!!
憑りつくはどうだろう
誰かの体を借りるとかなんかあったよな...
たしか体を重ねて念じるんだっけ,,,,,
[プレーチェの体に入りこもうとしたが状況は変わらない]
誰なのかわかったらどうするつもりだ?
[プレーチェの叫びに冷静に口を挟む。
その後でライデンに近づいた]
船はないのか?
壊れた船でもなんでもいい。
くそー
見てるしか出来ないのかよ.....
[ふとブルーチェのスカートの中にもぐりこみパンツを確認した。]
こんなことしてる場合じゃねえ.......
ライドウさん……。
[背後からの声に、振り向き僅かに安堵する。
けれど、彼の問いに答えようとすれば表情は曇った。]
ゼンジさんは、逝ってしまいました。
さっきまで、そこにいたのに。
[死んだ人が、ずっと一緒に。
その願いは、今の状況と奇妙に符合していた。 プレーチェに向き直り、言葉を探す。]
ちーちゃんは、亡くなった人を呼び戻したかったの……。
[それは禁じられたことだと、そう話しても少女に理解できるだろうか。 彼女は死者が戻ってくると、知ってしまったのだから。]
月と、*何を話したの*?
[消えるのは嫌だ!生き返りたい
それがダメなら俺はせめて悪霊になって存在だけでも残したい!そう心に強く決め、あぐらをかいて次の手を*考え始めた*]
[グンジの言葉>>21が聞こえると、ふっと我に返った]
え?
[答えを探すように、頼りなく視線を彷徨わせる。エビコに『月と何を話したか?』と問われれば、黙って俯いた]
生き物はすべて自然に還る。
それが摂理だ。
[言って、視線は部屋の隅へ向かう。
導かれるように近づき床に置かれた袋を開いた]
藁人形、燃やしたんじゃなかったのか?
俺は生かされてるのか?
[呟き、松明も消えた今となっては燃やす当てもない藁人形を袋に戻して床に置いた。
プレーチェの傍ら、佇む少女の姿が*一瞬見えた*]
>>24
生き物は自然に還る。それが、せつり……。
[グンジの言葉を繰り返す。それは難しかったけれど、何となく理解出来る気がした]
でも……。戻ってきたよ?お母さん。
[だけど。結局は消えてしまったのだ……と思い至って。口を噤んだ]
[温められる豚汁の匂いが漂ってくる。
台所を覗くとホズミと、いなくなったはずの人影が見えた。
テーブル席には物待ち顔で座る男]
何なんだ。
一体。
[首を振り、建物外の*物置をあさりに*]
[空を見ていた視線を下へ。
嫌な考えを振り払うように頭を振ると
いくつかお椀に豚汁を移す]
豚汁、温めたから食べたい人はおいで!
[フナムシがちらほらと居つく部屋には持っていこうとはせずに、
炊事場から顔を出して努めて明るい調子で部屋の方に声をかける。
もし誰かが取りに来たなら、いつものあっけらかんとした調子で
箸と一緒にお椀を渡す*だろう*]
馬鹿、いうんじゃねえ。
[一歩、二歩、後退る]
[動揺は、再び人が消えたせいでも、
ましてや悪友の若旦那が消えたというせいでも無い]
月が、人と話すものか。
あれが、人の願いを聞くものか。
あんなもん、ただいるだけじゃねえか。
そうでなかったらなんで…
なんで俺には何も言わねえん…
[無意識のうちに手を握り締め、煙草がつぶされる]
っ!
[点きっぱなしだった火の熱さで我を取り戻した]
…じるー
[食べ物の匂いにつられて炊事場へ。お椀を渡されれば、両手でしっかりと握り。中の豚汁が冷めるまでふーふーふーふーして、顔を突っ込んで、ぱく。ふーふーふーふー、ぱく。ふーふーふーふー、ぱく。もぐもぐ。]
[ホズミの横を素通りし、水道の蛇口を開け、
勢い良く出てきた水に手を当てる]
[何事か言われれば、]
煙草を握りつぶしたらかっこいいと思ってやった。
今は反省している。
[などと、軽口をたたく。
顔は真顔だが、彼女の方からは見えないだろう]
[ギンスイの同じなのか?という問いに首を縦に振る。]
みんないつか死ぬよ。
遅かれ早かれの違いはあれど。
[広間では、猫がフナムシに狙いを定めている。]
あの虫、ギンスイが持ち込んだんだろう?
あんたがいた証拠。
[プレーチェのスカートの中身を確認するギンスイに]
ひょっとして、プレーチェの事好きだったのか?
[何となく思いついた考えを口にしてみた*]
[ひとしきり冷やして振り向くと、
いつの間にか少年が来ていたようだ]
犬かよ。
…いや、猫か。
[一心不乱に食べる姿を見ると、
思わず表情を少し緩めた]
でも、もういないんだよ。
[言いつのる少女の背をあやすようにたたく。]
ネギヤ君もマシロちゃんも、ギンちゃんも。
みんなみんな、帰っちゃった。
一度向こう側にいった人を引き戻すことは私達には出来ない。
出来るのは、一緒に行くことだけ。
あらあら…顔突っ込んだら顔が汚れちゃうじゃない。
[お椀の中に顔を突っ込む猫少年を少し吃驚した様に見たが、
仕方ないなぁと炊事場の戸棚から付近を取り出した]
[物も言わずに水場で手を冷やしているライデンをちらりと見遣ると
どうしたの?と少し心配したように声をかけたが、
返ってきた言葉にくすりと笑うと]
薬屋もさすがにいつも薬持ち歩いてるわけじゃぁないんだねぇ。
[などと軽口の応酬。
さして気にする様子もなく、布巾を手に猫少年の前へ。
食べ終わったなら顔を拭いてあげようと待ち構えている]
[背をなでる手を少女の手首へと落とした。]
どくどくいってるね。
この音を止めれば、ちーちゃんはお母さんの側に行けるよ。
私も、おじいちゃんもおばあちゃんもいない側に行ける。
[自分がこちら側なのかなど、本当はわからなかったけれど。]
ちーちゃんは、そっちへ行きたいの?
[悲しい顔で首を傾けた。]
[その傷に何かを思い出し、立ち上がる]
船どころか、自転車一台すらないなここは。
[独りごちながら宿舎へ戻り、廊下を進んで行く]
辻村さんいらっしゃいますか。
はーい。
[炊事場を覗き込んでいた首を廻して、どこからか聞こえた自分を呼ぶ声に答える。]
どちらですか?
[のんびりと首を傾げると、廊下の先に教師の姿。]
[炊事場に姿を表したエビコにまだ残っている事を告げようと口を開いたが、言葉は不意にエビコを呼ぶ声に遮られた]
[廊下の先を見遣るエビコの横顔を見ていると、声の主はグンジのようで]
あら、だったらまだあるって伝えてくれない?
[先生もお腹空いたのかねぇ、という言葉にに応えて微笑んだ]
あらあ、食べないんですか?
大きくなれませんよ。
[妙に急いた様子の相手に首を傾げると、その問いに少し考え込む。]
他愛無いことですよ。
恥ずかしくなるくらい他愛無い。
[困ったような顔で頬に手を当てた。]
[エビコの表情を見つめた後、視線を炊事場へと移動させる]
いただきますよ、食事。
[そして食器を受け取ろうと近づく]
そうですか。
他愛もない、――願い?
みんな、ずっと一緒にいれますようにって。
確か、高校卒業の頃に書いたんだったかなぁ。
[少しだけ顔を赤くして、答えると、あ、と訂正した。]
落書きじゃありません。
お願いごとです。
はい、先生。
[グンジに豚汁を入れたお椀を渡す]
[エビコの落書きの話を聞けば]
ああ、あたしも何か書いた覚えがあるわ。
お社の、後ろの柱に。
皆書いたもんだよ。
あたしなんて村を出ていく事が決まってたから、真っ先に
[昔を思い出すとからりと笑った]
そ、それは確かにそうかもしれませんけど……。
[意外にも的確な突っ込みに動揺したあと、あ!と小さく叫ぶ。]
その前のはまともですよ!
「おばあちゃんの足を治してください」ですから。
これは神様にお願いすることでしょう?
[どうだとばかりに胸を張った。]
ありがとう。
[ホズミから椀を受け取り、箸を手にする]
いや、だから、せめて絵馬に書いたらどうなんだ。
そういう風習なのか……?
[首を捻って、テーブル席へ向かう。
座るのは、恰幅のいい影の二つ隣]
[豚汁を食べ終え、ホズミに顔を拭いてもらうと、にこりと笑いかける。ややしんみりした雰囲気に、いつものように首を傾げて]
…みんな、とも、だち?
[ぐるりとみんなの顔を見渡す]
そ、そう言う風習です……。
[動揺を隠し、強引に肯定した。
とりあえず落ち着く為に豚汁をすする。
熱い汁をすすって、ふうと一息ついた。]
でも、どうして急にそんなことを?
先生も何か書きたくなったんですか?
いやだなあ、先生。
絵馬なんていずれ捨てられちゃうじゃない。
そんなものにお願い事は書いてられないよ。
[猫少年が顔をあげた隙に布巾で口の回りを拭いた。
ともだち…と言われれば]
ああ、そうだね。
ともだち、だよ
[と猫少年の頭を撫でる]
友達じゃあないな。
[鈴木の疑問符に否定の言。
エビこの問いに一瞥して]
ん?
物置に落書きがあったんで、思い出しただけです。
あいにく、願かけるようなものは持ち合わせてないですね。
ぇへー
[エビコとホズミに、目を糸のようにして笑う。グンジの否定する言葉には、目を瞬いて]
…ちがぅ?
[少し悲しそう。きょろきょろと辺りを見回して、]
いるぅ?
[何もない空中の一点を見つめて、手を上げて挨拶する。]
落書きですか?
相合傘とか……?
[そう言えば、神社の柱にもいっぱいあったなぁと思い出す。]
先生は願掛けないんですか?
ツチノコを見つけたい、とか書けばかなうかもしれませんよ。
願い事は燃やしちゃいけないのか?
[日本って広いなぁと思っている]
ああ、居るよ。
すぐそばに。
[鈴木の頭を一撫でしてから、椀に口をつける]
相合傘の二人、別れてたら気まずいだろうな。
[箸を持った手で口元を多い、くつくつ笑う。
ツチノコと言われると、ああと呟きはしたが首肯はせずに]
それは紙の人形を燃やしたときに願掛けしました。
おさかなに、食べられるの?
ずいぶん大きい魚なのね?
[震える少年に、何か上着はないかと見回した。
不意に、彼の衣装を用意していたマシロを思い出し、言葉に詰まる。
その服はいまもここにあるのに。]
[グンジに頭を撫でられると、にーっと笑った]
…おねがい、もやすと、みんな、もどって、くる?
[フナムシをくれた少年の姿を空中に探している]
戻らんよ。多分な。
[言い淀み、鈴木から気まずげに視線を外す]
狼煙でも上げてみるかね。
[テーブルの隅に置き去りにされている広報誌を見やる。
お悔やみ面。
閉じるか迷ったがそのままにしておくことにした]
[視線は空中を彷徨わせたまま]
おさかな、おっきい…おぉきぃ…ぉおきぃ…
[またかくかくと震えている。細い瞳には恐怖の色が濃く現れて。]
…さむぃ…つめたぃ…あおぃの…
中には絵馬に書いてお祭りで燃やす、って子もいたけどさ
あたしはずうっと残しておきたかったからね。
[むしろ、書いた、というより彫ったに近い願いの言葉は
―『絶対、一人前になって帰ってくる!』―
その言葉通り帰ってこれたのはきっと言葉を残したからだと]
魚は今はないなぁ。
[などと猫少年に語りかけたがその視線の先を一緒に見た]
あらやだ、何もないじゃない?
何か見えてるの?
[首を傾げる]
佐々木君?
大丈夫?
やっぱり貴方、具合が悪いんじゃ……。
お布団で寝る?
[震える少年に、とりあえずと自分の着ていたカーディガンをかける。]
[いつの間に炊事場を出ていたのか、
入り口のほうから再び現れる]
なんだ、にぎやかになってんな。
[豚汁を取った手のひらには緑色の軟膏が
塗られているのが見えるかもしれない]
うぅん…みぇない…ちがぅ…だめ
たすけて…じぃちゃ…
[浴衣の上にかけられたカーディガンに、震えは少し収まったか。]
らぃど!
[入ってきたライデンをすがるような目で見た。]
ときどき見えるよ。
[ホズミの問いが自分へのものかはわからず、小さく言った]
ライデン君おかえり。
[少年がライデンの名を強く呼ぶ様子にやや目を丸くした]
おっきい?
さむくて、冷たい…
[猫少年の言葉を反芻する。
それはさっき自分が勢いで振り払った嫌な感覚によく似ていた。
ふと何もいえなくなって口をつぐむ]
……ふっ
[口をつぐんだのも束の間、現れたライデンの掌を見たならば
不意に笑いがこみ上げた]
やっぱ、薬屋、なんだねぇ。
[おびえたように震える少年の様子に]
…薬がいるだろうかね。
[風邪の薬か、気の薬か。]
糖衣のなんか、もってきてたっけねえ。
[半分冗談で言うが、心配そうに]
ライドウさん……。
佐々木君の様子がおかしいんです。
震えて……。
[薬屋にほっとした顔で少年を指し示す。
その少年が何事か呟くのを聞き取ろうと、口元に耳を寄せた。]
おじいちゃん……?
[少年に呼ばれると、とった豚汁をテーブルに置いて]
そんな目で見んじゃねえ。
[少年の頭を撫ぜる]
あと、あたしゃライデンだ。ラ・イ・デ・ン。
[一瞬、エビコの方を見、
すぐにセイジの方に視線を戻す]
[グンジが見える、といったのを聞くと]
…ふうん、先生も何か見えるの?
あたしには……見えないや。
[事実とは違うことをとっさに口にする。
それを認めてしまうと、いけない気がしていたから]
[ライデンに頭を撫でられると、一度鼻を動かし、軟膏の塗られた手を見やった後、顔を見上げる。まだ小刻みに震えているが、]
らぃど、けが?
[訂正された名前はスルー。か細い声を出して心配そうに見上げた。]
糖衣がなけりゃオブラートに包め。
[軽口になり切っていない調子で言う。
ホズミに対しては]
見えないのが通常だな。
[じわり、頭の中が熱を帯びるような感覚に首を小さく振る]
[くしゃくしゃと軟膏を塗ったのと
逆の手で少年の頭を撫ぜながら]
火傷はまず冷やしてから手当てすんだよ。
[ホズミに言われるとそう返した]
[そ、見えないのが、フツウなんだ。
[グンジの言葉を反芻した。
まるで自分に言い聞かせるように]
先生は何が見えたの?
[でも、自分が見えたものは皆にも見えているのかとも思って
つい口にしてしまう]
へぇ。
冷やしただけじゃぁだめなんだね。
あたしはいつも氷当ててそれっきりだったよ
[ライデンの方を少し感心したように見る]
[エビコの問い>>39に、じっと彼女の顔を見返している。あちらとこちらが曖昧なこの空間が、やがて引き裂かれる予感がした。その時、自分はどちらに居る事を望むのだろう。あるいは、既に、戻るか行くか、決まっているのか]
私は……。
[口を開こうとした瞬間、ホズミの明るい声が聞こえて]
[震える少年にたずねられれば]
ちょっと馬鹿やっちまってね。
[「まあ馬鹿といってもあの馬鹿にはかなわんが…」
などと既に消えたゼンジの事を言いそうになり、
一瞬口を閉じる]
まあアタシはどってこたあねえ。すぐ治る。
あと、らーいーでーん。
[再度名前を訂正する。無駄そう、とか思いながら]
…らーい、ふじみ?
[撫でられながらも、どこかしら不安そう。かたかたと震えは大きくなり、]
やぁ…じぃちゃ、じぃちゃ…
[きょろきょろと誰かの姿を探すが、見つからない。]
何が見えたか?
[改めて訊かれると、すぐには答えることが出来ずに、言葉を選んで言う]
恐らくは、死者。
[俯き加減に立ち上がり、食器を流しに運ぶ。
残っていた林檎飴を見つけると、手に取ってくるりと回した]
甘いのは苦手だ。
[苦笑し、皿に戻した]
[エビコがやわらかく笑って指差す方を見る。炊事場からは温かくて良い匂いがしていた。席を立つエビコをぼんやり見送りながら、彼女が触れてくれていた手首を撫でる]
どくどく、いってる。
[しばらくそうやっていたけれど、やがて長く息をついて。ゆっくりと立ち上がり、炊事場へと足を向けた]
[まじまじとこちらを見るエビコには]
うん。
確か、あたしゃあエビコさんには
前にも2回くらいいった気がする。
"くらいどうぞう"じゃなくて、"くらいでんぞう"だから。
暗い銅像とかね。学校の怪談かと。
次間違えたら直さないからね。
ライデンの名前も3度まで。
[意味のわからないことを言った]
おじいちゃん? おじい…
[言ってはっと息を呑んだ]
ウミ、じいちゃん…
[ぽそり、呟いた。
結局祭りの前から一度も姿を見せなかったあの老人は
どうしたのだろうかと考えていたその耳に聞こえたのは
グンジの言葉]
死者…それって。
[ネギヤが消えてからばたばたと消えていった
みんなのことか?と目は語る]
あらあ……すいません。
暗い銅像のほうが覚えやすくて。
[失礼なことをさらりと言って、それでも悪いと思っているのか身を小さくした。]
死者……。
[帆澄と同じ言葉を繰り返す。]
私たちが、今、セイジ君たちの姿が見えないのと、先生が今も見えることに意味はあるんでしょうか……?
オブラートはもっと持ってきてねえしよ。
パンが無ければ菓子かと。
[少年の問いには]
ふじみ?不死身?んなわけねえだろ。
死にかけて生きて戻ったこたああるがな。
らーいっておま。
……おい?
それならば何故君は――。
[炊事場の小さな窓の向こう、雲が増えてきた空を見上げた。
コップをいくつかとお茶の入ったヤカンを手に席に戻り、適当に注ぐ]
ホズミ君は見ていなかったのか?
[広報誌のお悔やみ欄と、数枚の死亡届や診断書を指差した]
単なる嫌な悪戯かもしれないがね。
どっちも…くらぞぅ…で、いぃ…?
[おい、と呼ばれながらも、目をぱちくり]
し…しゃ
[大きく目を見開いたまま、入ってきたプレーチェの姿を見ると、視線が固まった。]
おは、よう?
意味などあるなら教えて貰いたいもんです。
ご先祖様の霊が宿る壷ですとでも言う商売でも始めるかな。
[無意識に胸ポケットを探っている手に気付いた。
もうそこは空っぽだ]
天罰かもしれないな。
[エビコに挨拶を返されて振り向く。彼女の笑顔だけはいつもと変わらない。何となくつられて微笑んで、こくんと頷いた]
ありがとう。
[口をついて出たのは、何故かそんな言葉]
[グンジの指差すものを一瞥して]
見た、よ…。
…広報誌の日付は、半年くらい前だったっけか
それで?それが?
[次第に口調がきつくなる]
それが…なんだってのさ…だってみんな「いた」じゃない。
ふっ、といなくなっちゃったからって死者だったなんて…
そんなの…
[そんなの、考えたくもない。
握り締めた手は震えていた]
壷屋さんですか……?
先生が持って歩くにはちょっと重そうですよ。
[冗談を真顔で受け止めて、首を傾げた。]
私は先生が死者を見ることが出来るのは、皆を導く為なのかなと思ってました。
私達みんな死んでいて、先生だけが私達が見えるんじゃないかって。
なんとなく。
まだ皆が見えるんですよね。
皆、彼岸へ行かずここにいるのはなぜなんでしょう……?
私たちを、待ってるんでしょうか?
[困ったように、どこか不安げに揺らいだ瞳が、最後の言葉に見開かれる。]
天……罰?
[ホズミは豚汁を勧めてくれたけれど、食べる気にはなれずに、ゆっくりと首を振る]
ごめんなさい。私……。
[俯いて、近くの椅子に腰掛ける]
遺体?
なに言ってるの?
勝手に人を殺さないでよ…
[グンジに射すような視線を送るとエビコの口からも
それを肯定するような言葉が聞こえれば]
えびちゃんまで、なに言ってるの?
あなた…
[ふ、と視線を下に向けて黙る]
[外から入ってきた猫が視界に入ると、はっと顔を上げる。猫はとてとてと歩き、足元へ。]
みんな、どこ…?
まってる、の?
[猫は答えず、ただにゃーんと鳴くのみ。]
大切にしようと思っていたはずの人ひとりの命すら救えなかった男ですよ。
導くなんてとんでもない。
[手のひらをみやる。
フナムシが手中に見えた]
そうだな、勝手に死人扱いをしているだけなのかもしれない。
遺体は見つからないけど……皆が、死んでいると言うのは何となく、判ります。
死の理由も思い出せないんですけど、涙を流した記憶がある。
[白い百合と、鯨幕の記憶も。]
で、死んだはずの人が戻って来た理由の一端も、思い当たることがあって……。
[俯くプレーチェをちらりと見、陰り始めた窓の外を見る。
そろそろ月が昇る頃だろうか。]
先生は、非現実的だって笑うかもしれないけど。
誰かが、願ったからじゃないかなって。
打ち上げ花火、上から見るか下から見るか?
[猫の行方を目で追う]
問えば、『横から見たい』というような人だった。
[視線は彼の人を探すけれど、一向に見つけることが出来ない]
[茶は遠慮して、死んだだの、死んでないだのという話を
興味なさそうに聞き流しながら、
ポケットを探ったグンジの様子に苦笑して]
先生、やりますかえ。薬なんでまずいですがね。
痰が良く切れるようになんですよ。
[薬草煙草と、もらったライターを差し出す]
願えば還ってくるのなら、とうに彼女は戻ってきているはずです。
届かぬ可能性の高さを知りながら、人は祈るんですよ。
いただくよ。
[ライデンの差し出した煙草を*受け取った*]
みんな、もしかして。
待っていてくれるのかも、しれない?
一緒に行こうよって。
[心臓に手をあてる。どくどくいってる。これは生きてる証じゃないのだろうか]
でも。イマリちゃんもあったかかった。
どくどく、してたのに。
[背中にしがみつかせてくれた、庇ってくれた少女を思い出す]
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