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『あ、ネギヤ―?!』
[通りかかった「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」の
屋根の煙突の先でもがいている、餅っぽい影はネギヤだろうか。]
おやまあ…
[煙突から出たそれは、
不安定に屋根を渡ろうとして、[庭園]の方へすり抜けて行ったようだ。*]
[飛び込んだ、水の中。
つめたい。
そんな感覚は、すぐに消える。
けれど、この流れに乗っていけば。
そうすれば、『堰』を越えられる。
相互侵蝕で混濁した存在は。
ただ、それだけに、すがる、けれど]
[力の足りない呪いは、望むようには行かせない。
越えられない、『堰』。
封じは破られない。
先には、進めない。
『思い違い』。
そう言ったのは、誰だったか──]
タカハル君……!
[川に飛び込む姿に、叫んだ声は、...のもの。呼応するように、吹いてもいないリコーダーが、鳥の鳴き声のような音をあげた。雨音に紛れるような微かな音]
(……あー……)
[ぼんやりとした、意識]
(なんかこれって、ただの濡れ損?)
[それどころではない、という認識はなくて]
(……ちぇ……行きたかった……な)
[川の先、『堰』の先。
ココロの隙間に入り込んだモノ。
それから聞いた話を思い返す]
(……なー)
『…………』
(見てみたかった……なぁ)
『……ああ……』
[ぽつり、返る、呟き。
それきり、ナニかは黙りこみ。
少年の意識もまた──闇へと、堕ちる。
それでも、右の手に握る、てるてる坊主は、放す事はなく]
[古き魔のヨリシロとなっていた少年は。
水の流れに抗う事無く。
やがて、越えようとしたモノ──『堰』たる岩に、その身を預け。
ゆらゆらり。
揺らぎながら、狭間を漂う**]
探すの大変だから川に飛び込むのやめろよ。
まったく。
[タカハルが飛びたった先を見て、冷静に溜め息]
大事なことを言い忘れてた。
俺、東京行ってからふんどし派になったんだ。
◆エピアンケ(全部任意です)
□1.未設定村のイメージと、実際やってみての感想
□2.その他
あれ、アンケとして掲げるほどじゃない…?
―― 挿話 / 船頭衆との会話 ――
船頭に なりたか 理由 …?
[人形店のボタンからの差し入れ――いつもの握り飯を
喰いながら、見習いの男はキクコの父の問いを反芻した。
村の川下りは、穏やかな淵から豪快な急流まで楽しめる
起伏に富んだ流れが売りだった。
まだまだ未熟な見習いは、昼飯時までに既にずぶ濡れ。]
…
三途の川じゃ、
もう渡し舟は 営業しちょる らしかで…
川下りなら 目新しい て
仏さんが わらって くるっか ち 思うて。
[頬についた飯粒を行儀悪く舐めとった朴訥な見習いは
はじめて「魚道」を突いて越えたばかりの堰を見遣った。]
[緑蜂はキクコの願いを。――「 早く 暖かくなれば 」
白蜂はネギヤの願いを。――「 もぎゅもぎゅ……。 」
黄蜂の別なる群が担う、ボタンの願いは何だったろうか。
青蜂は助手席の女の願いを
――(/*こわい考えになってしまった*/)]
[橙色の蜂の願いは――未設定。*村の人びとへ託された*。]
ラジオ体操第一。
ちゃんたらーららららーたらららららららー♪
(略)
[ふんどし一丁になった化粧師は、増水した川へ飛び込んだ]
[流されている**]
[常よりはやい、川の流れ。
薄く濁った水のなか、身を投げたタカハルが見え隠れ。
少年を押し流さず留め、追う高瀬舟を追いつかせるのが
『堰』なる岩だとは知らぬまま――男は船底に膝をつく。]
――沈むな、タカハル !
[ ご ごごう ]
[奔流に揉まれそうになる舟が、『堰』を通り抜ける瞬間。
移民の男の手が…タカハルの脇下へ潜り学生服を掴んだ。]
[意識をなくしたタカハルを、引っ張り上げる。
その間に舟は流れ流れて、目の前に次なる瀬の大岩が迫る。]
…っ !
[濡れた身体は重い。然しためらいは無く。
男は、細い舟の上へ自らも仰向けに転びながら助け上げた。
拍子、舳先が跳ね上がり――ちいさな舟は岩を飛び越える。
誰かの声が。リコーダーの音色が。…きこえた気がした。]
[みじかい浮遊感。天気雨。飛沫に虹。
跳ね起きた移民の男は、長い櫂を掴む。
何分、見習いの身。この流れの中、岸へ寄せるのは至難。
舟が着水すると同時、櫂の先を濁流のなかへ突き立てる。
――がくん。 櫂に絡む「何か」。しろく棚引く長い布。]
?!
ええ え
ンガムラさん… ?!! !
[舟は、直後 流木に乗り上げて――おおきく傾いた。]
[ ざっぱーん ]
[高く、宙へ。
しかし運良く、弾みで岸のほうへ。
投げ出されるタカハル。白が絡む櫂を握る移民の男。
そしてふんどしで一本釣りされるンガムラ――
あおい蜂の群れが、帯になってぶうんと横切ったのは
きっと倫理上、束の間隠すべきものが*あったから*。]
タカハル……!
[届かない叫び。届いてもどうにもならない、叫び]
だ、誰か……ンガムラさん!
[ふんどし姿の男が飛び込み、そして流される様に、またしてもただ叫ぶのみ]
何やっとるんじゃー!
ああ、もう!ヌイだけが頼りじゃ!
[速い流れに漕ぎだしてゆく、見習い船頭の姿へ。何度目とも知れぬ祈りを託す]
[そして、放物線を描く、舟。人。ちいさな虹。真っ白な、長い布]
おおーい!
タカハル!ヌイ!ンガムラさん!
大丈夫かー!おわ!
[駆け寄る足を滑らせる、河原の丸い濡れた石]
い……て……
顔、まともに打ってしもうた……ん?
何で、打つんじゃ?
[左の手をじっとみつめ]
[右の手でそこらの石を掴み上げ]
……透けとらん。
[ンガムラまでもが流されるのには、もうどうしたらいいのか、というような顔をしたが。ヌイが彼らを救出するのを見ると、息を吐いた。それから。ふと、聞こえてきた声に振り向き]
……あ、……
[消えていたはずの姿が見えれば。まず、驚愕し――すぐに、泣きそうな笑みを浮かべた。へたりとその場に座り込み]
……良かった……。
[呟くと、そのままうつ伏せになる。切れた緊張の糸。近付けば、静かな寝息が聞こえる*だろう*]
[ぼんやりたゆたう、闇の奥。
響いてきたのは、誰かの声]
「――沈むな、タカハル !」
[とおいような、ちかいような。
ただ、なんとなく──それから、遠ざかっちゃいけないような。
なんでか、そんな気がして。
ゆらり。
闇の深い方へ堕ちかけていた意識が、少しだけ、光の方へと動く]
(……沈まなかったら……)
[何か変わる?]
(……沈まないなら……)
[何処かにいける?]
(……オレは……)
[どこに いって なにを したい?]
(……わかん、ない……)
[意識はもう少し、彷徨いの内**]
[スクリーンいっぱいに、ぼやけた映像が広がるのを想像していただきたい。
カメラが引くにつれて、乳白色の世界のピントが合っていく。
そこに現れるは誰かの胸の谷間。
カメラはもっと引く。黒いバニーガールの編みタイツ。うさ耳。
そしてバニーの顔――]
ボタンさん!??
[カッ!!と目を開いた。
頭がくらくらする。爆音が聞こえる。
それがロケット花火の音だと気付くのに時間はかからなかった]
ぶえっくしょん!
[セイジを見つめて。意識せず自然にぽつり、ぽつりと紡がれる、歌]
雨、雨、さよならまたあーとーでー
晴れたらあーそーぼー
晴れたらまたあーそーぼー
お空が笑うの待ちきれないから
お山のお社御参りに行こう
社の神さまお願いします
いますぐ天気にしておくれ
雨の涙を虹に変えて晴れ空にっこり笑ったら
みんなで一緒にお外で遊ぼ
晴れたらあーそーぼー
晴れたらまたあーそーぼー
[口ずさみながら、ぼうっと眺めていたが。川に飛び込む音にはっ、として]
…タカハル!
……っと……ええええええ!?ンガムラさんー!?
[タカハルを追ってふんどし一丁で飛び込み流されていくンガムラを見て絶句]
……………。
あ……ヌイさんの船!よ、よかったぁ…。
[しばらく放心したようにぽかんとしていたが
ヌイが二人を救出したのを見て気を取り直し、ほっと一息ついたところで聞こえたギンスイの>>18「透けとらん」の声に振り向き]
え?透けてない…?
ギンスイ、透けてないって、顔打ったってことはまさか!
セイジくん、見える…?
私達のこと見えてるんだ…!
[>>19セイジの視線は明らかに消えたはずの自分達の姿を見とめていて。その泣きそうな笑みを安心させるように、やわらかく微笑み返すと、へたりと座り込んだセイジに駆け寄り手を伸ばす。その腕はもう透けることはなく。セイジの体を*支えて*]
―河原・タカハル&ンガムラ漁の後―
ありゃ、まあ、ギン坊…。
[もはや透けていないギンスイの身体。
目を丸くする。
確認のため近寄りかけると、草履の先で小石が音を立てた。]
ありゃ、まあ…。
[両手を、身体を見下ろす。
もういちど石を蹴れば、確かな感触がある。]
……もどってきたんかぁ。
[いつもどおりの腰の痛みが現実感を伴う。
眩暈の感覚を覚えて、手近の大きな石へ寄りかかり、ぼおっとしていた。]
[己の内からナニカが浮き上がる気配。]
[ふわり。
ソレは、タカハルを覗き込む。]
『どうしちゃったのかしら。
どうしちゃったのかしら。
ここにいるのに、なんだか遠いみたい。
どうして こうなっちゃうの。
わかんないわ、わかんないよぉ。』
『ヌイには、願いを叶えない手だって、ゆわれたの。
アンには、とおせんぼ されたの。
[「晴れたらあーそーぼー
晴れたらまたあーそーぼー」
内がわで、蘇りこだまするアンの歌声。]
どうしよう。
これから 好きになってもらいたいのに、遊んでもらいたいのに、
このあと どうすればいいか わからないわ……』
[彷徨いの中。聞こえてくるのは、ナニかの声]
『……望み、は。我らの望み、は』
(オレは、そとに、いきたい)
『我は、縛から、逃れたい』
[なら、一緒に目指す。
切欠なんて、その程度。
けれど]
(越えらんなかった、な)
『越えられなかった、な』
(……このまま……消えちゃうんかな)
『……消えたい、か?』
[疑問に返るのは、問い]
(消えたら。
……どこか、いける?)
『消えたら。
……なくなるだけ、だろう』
(……そっかぁ)
『……そう、だ』
[ゆら、ゆらり。
揺らぐ、ゆらぐ。
ゆらぎは侵蝕をほんの少しずつ、緩めて。
本来二つの存在だったソレらを、あるべき姿へ戻してゆく]
(なくなったら……)
『……望みは、二度と、叶わぬ、な』
(それ、やーだなぁ……)
『……なら……どうする?』
(…………わっかんね)
『……我も……わからぬ』
[互いに、わらう。声はない、けど]
[どこからか、聞こえる泣き声。
沈んでいたモノたちがゆれる、ゆらぐ]
『……喧しい……』
[何気に、酷い物言いの後。
ゆらり、立ち上る、ぎんいろのひかり。
それは陽炎のよにしばし揺らめいて。
やがて、半透明の姿を形作る]
『……つかれた。ねむい』
[誰にともなく、一方的な言葉をぶつけて。
現れたソレ──銀灰色の、三本尻尾の小さな狐は、眠る少年の横で、身体を丸めた**]
[――雨上がり。
濡れた河原に、移民の男は両足を投げ出し呆けている。
浅く起こした上体は、後ろへついた両腕で支えている。
ロケット花火が炸裂した音の余韻は、まだ耳奥。
転覆した舟は、壊れながら遠く流されていった。
タカハルは少し離れたところへ横たわり、
匿われていたたましいたちは器と共に還り来て。
事態の収束。眠気に身を任せるセイジ。見守るアン。
我を取り戻した態のボタン。喜び合うギンスイとホズミ。
一通り見渡して、ゆるゆると、深々と、溜め息をついた。]
…
ンガムラさん。
[『タカハルは?』尋ねた化粧師には、誰か答えたろうか。
やがて立ち上がる男は、ンガムラが岸辺に脱ぎ捨てた服と
借りたこうもり傘を拾って来てそろりと彼の膝元へ置く。]
舟、ひとりじゃ 岸に寄せられんかった。
ありがと
[もうひとつ、拾ってきたのは着慣れたサマーセーター。
やはり生きて戻り来たキクコのほうへ歩を寄せながら、
ぎゅうと絞る。びたびたと落ちる水に、男は眉を寄せ]
キク嬢ちゃん――
せっかく 乾かせっ くいやったとに すんません。
[かくん、と 頭を下げる。しばらくはそのままに――]
…
ご無事で 宜しゅ ごわした。
[低い声が、胸裡を押し出すようにキクコの帰還を慶んだ。]
[不安定だったひとつはふたつに戻り。
やがて、目が覚める]
……んー……。
[目蓋越し、感じる光が、眩しい。
何度か瞬いてから、起き上がった。
身体が重いのは、濡れたからか、それ以外の要因のためか。
ぼんやりしながら周囲を見回したなら、目に入るのは、三尾の銀狐]
…………。
[傘を飛ばして、何もない、左手。
そっと伸ばして、ソレを抱え込んだ]
あー……。
[左腕には、銀狐。右手には、てるてる]
どーすっか、なぁ……。
[まだ少しぼーっとしたまま、空を見上げて。
ぽつり、小さく呟いた**]
[――晴らし神のなきごえ。
――銀ぎつねの淡い寝息。
同調していたタカハルの、つぶやき。
耳にして、振り返った移民の男の面差しには
まだ静かな憤りが…確かに息づいていた。]
…
[落ちていた櫂を拾い上げ、絡む白布を解くと
無言のまま元あった船着場へと置きに行く。]
[己の所業、反省もせずに、身勝手に泣いていた ひとならざるモノは、]
[混じり合っていた気配が変容するのを感じとり。]
……あれ。
[少年と、三本尻尾の狐へ、忙しなく頭を振り向け]
もう いいの?
[ぽつり、問いという程でもない。]
[どーすっか、なぁ……という、先をおもう、少年の声の響きに、ふらりと揺れ。」
[振りかえったヌイの顔色を認めて悄然と縮めると、
いよいよ老婆から離れ、川面へと風に流されて行く* ]
[キクコに背を向けて、歩を進めながら
神を宿していた疲れから眠るセイジと寄り添うアンに微笑んだ。
大きな石へ凭れるボタンに手を貸し、腰が楽なように座らせた。
そそくさ と和服を着込むンガムラの顔は、見ないふりをした。
紫色の蝶々を追いかけそうになったギンスイを留めるホズミと、
束の間だけ目が合った。何か言いかける彼女を、視線で制する。
長い櫂を、船小屋へ丁寧にしまうと、
遅れてきたネギヤとすれ違って――移民の男は河原を後にした。
ぶ ぶうん…
ほぐれた虹のようないろだった、蜂の群れも何れ*どこかへ*。]
[黄蜂ぶーん]
[なぜかそばで、ロケット花火ばーん。]
……やかましかっ!
[原因を悟り、ンガムラの無事を認めれば。ホズミと、ついでにンガムラも怒鳴りつけた。
それから]
…わしゃ、蜂は、好かんわ。
[耳元を過ぎて空へ上って行く蜂。
それでもまだどこかから羽音が聞こえるよう。]
[きらめく蜂の羽が飛び行くのが、どこか流れ星にも似て見えて。]
いべんとの、あんころ餅の当たりが、
あたりますように。
[小さく小さく、そんな願いごとを口にした。]
[自分の、いべんと、の言葉に、ふと]
今年ももう、トランクス音頭の時期じゃのう。
アンやおキクたちのトランクス姿が楽しみじゃわ。
[トランクス音頭を踊る際には、トランクス着用するみたい*]
[羽音を立てて飛び去る緑色の蜂]
そういえば……何だったんだろ。
あんな色、見たことないけど。
だけど……何でだろうな。
[不思議と、あの蜂が自分を守っていてくれた気がして]
リリアンの夢を見た気がする……
[意識混濁ぎみに着物を着ていると、ロケット花火の破裂音とボタンの怒鳴り声とが聞こえてくる]
冥土に行ってしまったのかと思いました。
[いなくなったはずの人々が集まっていることを確認すると、短い溜め息を吐いた。
銀狐は見えないようだ]
タカハル、おまえ正気にもどったのか?
[足元のじたばたに気付かず、紫色の唇ががたがた震えている]
祭りの日、トランクス一丁で川飛び込んでしまえ!
―― あんころ餅屋の前 ――
[残されたのは、あんころ餅屋の木戸に凭れた一台の自転車。
錆の浮いた自転車。それから蓋の開いたトランクがふたつ。
蜂の巣は、最前の土砂降りで水浸し。
それを見た御老は…これじゃもう蜂は戻らんなあと呟いた。
トランクの持ち主は現れない。やがて切り出される、巣蜜。
――――其のお裾分けに預かった者も、いたかもしれない。
そして耳にするだろう。
トランクの巣箱には、蜂の幼虫は一匹もいなかった、と。]
[まるで、自分の巣を追い出されたはぐれ蜂たちが、仮に
身を寄せ合って暮らしていたような…蜂の巣だった、と。
残されたトランクは、綺麗に掃除され望む者の手に渡る。
そして、村で無事にイベントが催されたその日。
あんころ餅の「あたり」を手にした、幸運な老婆には。
――百花が香るはちみつをとろりと混ぜたあんころ餅が
ひと月のあいだ、好きなだけ振る舞われること*だろう*]
[それで悩んでたら、当の銀狐が尾を踏まれ]
……正気にっていうか、分離したっつーか……。
つか、足! 足、どけて!
[じたばたもーどに、ちょっと焦った声を上げていたり]
……え?
なんもねー、って。
[自分には、じたじた振り回される三尾がきっちり見えるわけで]
……見えないん?
[とりあえず立ち上がりながら、問いかけてみた]
え、だって、ここに……。
[左腕に抱えた銀を見て。
それが隙になった]
ちょ、ま、ガム兄、いたい、いたいっつーに!
[ぐりぐりされてじたばた。
両手が塞がってるので、抵抗できなかったり。
銀狐もばたばたばたばた、尻尾振り回し]
……他の連中。
お前、見えんのかな?
[腕の中の銀狐に向けて、小さく問う]
『……知らぬ』
[返されるのは、短い言葉]
……見えなかったんって、ガム兄だから、ってのも、ありそうだしなぁ……。
『……かもな』
[一体どんな意味で言っているのやら]
[セイジと、アン。
ギンスイと、ホズミ。
キクコ。ネギヤ。それからボタン。
順に、見回して]
……っとー。
なんか、思いっきり、今更な感じ、なんだ、けど。
……いろいろ、ごめんっ!
[深くふかく、頭を下げる。
抱えられた銀狐も、言葉はないが一緒に頭を下げた。
もっとも、こちらは本当に反省しているかは、謎だが]
でも、って、さ。
……やっぱ、こいつ。
……眠らせないと、ダメ……なん、かな。
[数呼吸おいて、頭をあげて。
誰に問うでなく、呟く]
……こいつ……確かに、良くないものなのかもしんない、けど。
でも。
……オレ、ずっと、一緒にいたんだよ。
だから……。
[だから。
言葉の先。
続けていいか、惑う、けれど]
……だから。
もし、どうしてもっていうんなら、ちゃんと、眠らせる、から。
だから……もうちょっとだけ。
一緒に、考えよーぜ、って、決めたから。
その答えが出るまで……。
一緒じゃ……ダメ、かな?
[恐る恐るの問いかけ。
それに、返されるのは如何なる言葉か]
[すると、タカハルの謝罪が。]
…あ?
[憑かれていた間は意識が混濁していた。彼らとの会話は思い出せたとしても、ぼんやりとしたもの。]
川へ飛び込んだのは驚かされたわい。
……まったく。
[べしり、タカハルの頭をひとつ撫でる。老婆にしては、強い力で。
てるてる坊主は少し色あせて、巾着に下がっていた。]
まあ、わしもおかしなのに憑かれておったようじゃ。あまり、人の事を言えんかのう…
[心配かけたなら悪かった、とまでは告げられない老婆だが。言葉尻が窄んで、心の内を表す。]
[投げかけた問いへの答え。
得られるかどうかすらわからなかった、それは、唐突に]
『理を犯さぬのであれば、しばしの猶予を』
……え?
『……だが、それは大きな責。
それを背負いきれるか』
……やんなきゃ、なんないなら。
やってやる。
[声が何者かはわからない、けれど。
低い声で、こう返す]
雑種犬は、予想外に大きくなったりするから気をつけた方がいい。
俺が小学校の頃拾ったゴロウマルはすごかった……
[焚き火に独り言状態でぶつぶつ。
爆ぜる音]
あっちぃ!!
― 騒ぎから暫くして ―
[裏山のお社に向かい、手を合わせる、一つの人影があった。小脇にリコーダーを抱え]
今日も、明日も、いい日になりますように。
[口にした祈りに呼応するように、どこかで、何ともつかない声が笑ったようだった。一度、瞬いてから。リコーダーを構えて吹く曲は、晴れ晴れの歌。
空は、青く*澄み切っていた*]
ねぇ。さっきセイジくんのあれ……神様を「見た」ってことになるのかな。
なるとしたら、一年間幸せに暮らせるのかな。
みんなも、てるてるも、狐さんも。
[消された影響も残っているのか、見えない者には見えていない者達を確かにその瞳にとらえて]
イベントはもちろんやるよね、お兄ちゃん。
準備遅れちゃってるからすぐにはできないけど…
晴れたから、遊ぼう。
お祭りきっと楽しいよ!
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