……。よし。
[味見をして、頷く。
お嬢様の料理よりははるかにマシだ。まちがいない。
暖炉のある部屋に戻ってくると、部屋にいる人たちに声をかける]
お食事できました。
といってもバロンのスープとパンくらいですけど。
? グレンさんは?
[見回せば誰か、釈放されたらしい事(>>21)教えてくれる者もいたろうか。
そうでなくてもこの場にいないという事の意味くらいは、想像がつく]
誰か、疑いを晴らしてくださる方がいらしゃったのですね。グレンさんには。
[笑顔を作って、呟いた]
[所望の声があれば、その分の食事を用意する。
ローズマリーが覗いていた窓を見れば、白い物は降り続いていた]
雪、止みそうにありませんね。
[長い髪の人に向けるのは、当たり障りのない話代表の天気のこと]
暖かい物を食べて……あ!
[はっとして、声を高くする。
すっかり名乗っていないことに気づいて、慌てて*自己紹介した*]
んもう。
イザベラ先生ったら、どうしてもっと早くに教えてくれなかったのよっ。
[ぶつぶつとぼやきながら走る道すがら。
しんどい訳ではない。もう何年も前、家族が全ていなくなって、今の学校の寄宿舎に引き取られてからというもの、毎日折を見ては、走る練習をしているのだから。]
──あ、灯りがついてる?
[先ほど、舎監に行くように言われた建物が見えてきた。**]
[集会場への道は白い。
――濃淡いくつかの足跡が残る道筋を、
破落戸(ごろつき)の男が背を丸め歩む。]
ちっ。
[破落戸はひとり、目を眇める。]
[振り返る視界、後方の広場には
自警団長アーヴァインの姿があり。
破落戸の背を見張るごとき仁王立ちに、
舌打ちをひとつ。男は逸れず道を行く。]
けったくそ悪ぃ。
[教会の鐘が鳴る。
顔を上げると、女学生のメイが先立って
集会場へと軽快に駆け行くのが見えて。]
……
[彼女が開く扉から、ふわりとできたての
バロンスープの匂いなど香るものだから、
不機嫌な破落戸はますます目を眇める。]
[振り向いたときには、既に農夫の姿は無かった。
その分増えた人影と、バロンのスープ]
塩揉みするのがポイントなのよ。
[マスターの口真似をしながら、テーブルへと近づいてゆく]
……年寄り。
[悪態が飛び込めば、微かに眉を顰める。
ちら、と視線をやるのはローズマリーの方。
自分のレシピはマスターの直伝とはいかないが、いくらかコツを教えてもらったのものだ]
……あ、コーネリアスさん。
[旅人の「釈放」を告げられたのも、そんなときか]
[勢いよく吹く寒風に視線を上げると]
なんだ、具合のいい人が見つかったなら、もう此処にいる必要ないよね。
[訪問者に口許を緩めた彼は、*帰路へ*]
遅くなりましたぁ!
[集会所の扉を開いて、先客に声をかける。]
……。バロン、あたしは大好きですよ?
[柄のあまりよろしくない男の悪態に真顔で答えた。]
こんな夜は暖かい物に限ります。
メイさんもいかがですか。……ノーマンさんも。
[オードリーの礼(>>31)に微笑んだ]