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[公衆電話にテレホンカードを飲み込ませる。携帯電話も持っているけれど、使用場所は限られているし、メールの着信すらほとんどない。病院に入る前に電源を落としてからそれっきりだった]
6 …… 2
[確かめるように呟きながらダイヤルを押す。あとひとつ。最後の番号を押せば、回線が繋がる―――]
………はぁぁぁぁぁ
[知らず止めていた息を吐き出した。しくり、と点滴の針が刺さっている場所と、胸が痛みを訴える。テレホンカードをしまい、窓際に用意された椅子へ腰をおろした]
…なんで、電話しようと思ったんだっけ――?
[食事をとっていないせいか、目がまわりだした。多分もう少し時間があるはず。少しだけ、休んでいこう**]
夜・314号室
今日は、楽しかったね。
[新しいシーツの中、縫いぐるみを抱きしめて、呟いた。]
明日はもっと
[いい終わらないうちに、少女は夢の中。]
―夜―
[検査やらなんやらしているウチにもう夜になった。
晩ご飯も食べたし、後は消灯まで本を読むだけだ。
文学少女のまねごともしたけど性に合わないので、
バレーボール関係の本をずっと読んでいる。
これなら何日でも読んでいられると言うくらいにはバレー馬鹿なのだった。]
そう言えば、あの時のアタックはフェイントするかでちょっと迷ってブロックされたんだよなあ
[イメージトレーニングも、欠かさない。
戦術を吸収して、頭の中のコートで仮想の相手と戦う。
目指すはオリンピック。金メダルを持ち帰りたい…。]
あっ、もう時間。
いけない、寝ないと…。
[消灯時間になって、電気が消される。本を枕元に置いて、そのままベッドに横になった。**]
ー回想・談話室ー
ネガティブフレーバーっていうのはまぁ...無駄な苦味って感じですね。
コーヒーの苦味はカフェインから、というのはよく言われることなのですが、
カフェインの苦味ってコーヒー全体の10%位です。
とはいっても100mg/杯位は入っているので、人間の苦味閾値135mg/Lに対して多いのでを感じはするとは思いますが。
それよりも強く関与するのは...クロロゲン酸ラクトン...確か、3-カフェノイル-γ-キニドとか。
これはカフェインの4倍位苦味に影響していると言われてるみたいですよ...ってなんかすみません。
先生なら化学的な所も聞けるかな...とか思ってちょっと話過ぎました。
[と言って頭を掻く。]
[目が覚めて彼女が一番にしたことと言えば、深くため息をついた事だった。カーテン越しの虹を見ていたならば、それはきっと異なる意味合いの吐息となったことだろう。]
あァ――……、いいえェ、おはようね
ちょっと、……何でもなかったんだよぅ。
ほんと、何でもなかったんだよう。
[そういって彼女は看護士がカーテンを開くを見守った。]
……ううん、でも。そうだねェ実ァ
ちょっと気分がふさいじまってねえ
けども、まァた あの子の歌でも聞けりゃア元気になるさね。
そうそ、あたしね、今度あの子に会えたら
みんなで童謡歌わないかって声をかけてみるつもりなんだよ
あんまり話したことォないのに、不作法かもしンないけど
わざわざ病院に来てくれるくらいだ
もしかしたら――って。ねェ。
どうだろうね、あの子ァまた今日も中庭に来るだろうかいねェ
――――おンや?
[唇を尖がらしつつも滑らかに回っていた口は止まった。カーテンを開けたまま、握りしめ、反応のなかった看護士に視線を向ける。
窓の向こうは、晴天だった。夜明け前に流した涙が曇りを解け流したような青空の、そこに掛かっていたらしきを思わせる虹色。薄れいく存在は、かつてあった大きさを今は青色に溶け込ませている。
老婆はそっと人形をゆすりあげた。その描かれた平面的な眼にも空が映る。]
…………、
――……いィい 天気だねェ
[朝食から少々の時が経って。男は徐にカーテンを開いた。男が自ずからこの部屋のカーテンを開くのは、初めてと言ってもいい程、珍しい事だった。その時には、虹はもう浮かんでいなかったが]
……
[青い、何処までも青く澄み渡った空に。
男はサングラスの下で目を細めた]
正午 ラウンジ
[彼女がのそりと動き出したのは、虹が消えて暫くが過ぎ、もう暫くが経った後だった。右足を引きずり、のんびりと歩いて向かったのは彼女の定位置となっていたラウンジだった。もうその扉はとっくに黒枝奈緒によって開かれていたとは知らず、また彼女がそのとき一角にいたとしても狭い視界の中には見えず、歩き、定位置を通りすぎ売店まで向かった。]
……ううん、そうさねェ――何がいいかねえェ
あんただった何を持ってく?
いやいや、馬鹿言っちゃいけないよォ、
こういうのは向いてないってェの。
緑茶とかに合うやつにしておくれよ。頼むから。
[一人と一体の会話はしばし続き。]
[少女の家族は、呼び出されでもしない限り病院に顔を見せることはなかった。入院も退院も、荷物を抱えて、バスに乗って、全部一人だ。
何かあったら連絡するように。
そういって渡されたテレホンカードは、まだひとつも穴が開いていない]
…よし、行くか
[気合をいれて立ち上がる。エレベーターを使って向かうは5階。散歩の途中、その前を通り過ぎることで存在を知ったあの鮮やかな部屋と――その主に会いに]
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