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あれ?そういえば、ウミじいちゃんどうしたんだろ。
にゃんこを追っかけに行ったのかな?
[うとうとしている間に、いつの間にか人の気配の無くなった櫓の上を見上げた]
こんにちはー。
[四角いふろしき包みを抱えた女がひとり、集会所の入り口で声をあげる。]
辻村のエビコです。
差し入れ持ってきましたけど……。
皆さん生きてますかー?
[どことなく間延びした口調で言うと、辺りをきょろきょろ。]
[準備をしながら、村のものと
祭りにまつわる昔話についてしゃべっている]
ええ?なんだ、そのなんちゃらのミコトってえのは。
アタシんとこだと昔は夜しかなくて、闇が働きすぎて
かわいそうだからお天道様ができて、お天道様だけ
でもまだだめだからお月様ができたってえ話だったよ。
祭りはお月さんをお天道様とだか、使いだかに
会わせてやるだとかなんだで。
おいおい、おめえの、そりゃ5人揃って
お月見戦隊ってオチなんじゃねえのか。
[喉の渇きと空腹感が酷く、体がうまく動かない。遠くから微かに漂うのは、食べ物の匂いだろうか。]
…しる?
[無意識に鼻をひくり動かす。全裸で。]
[背後に聞こえた、エビコの呼びかけに]
生きてますよおーーー。
[と、大きな声で返す]
ちょっと出かけてくるのでー。
差し入れ残しておいて下さいねぇー。
[勝手なことを言ってクルリと踵を返すと、海岸へ向かう道をてくてくてくてく]
なんでこんなちいせえ村で
そんないろいろばらっばらに話があんだよ。
可っ笑しいなぁ、おい。
統一されてなきゃいけねえんじゃねえのか、
こういうのって。
おーい、この綱少しゆりいぞ。そっちもちっと引っ張れ。
あ?あたしゃもう腕がいてえんだ。察せ。
[松明や境内の飾りなどの最終確認をしている*らしい*]
あら、ちーちゃん行ってらっしゃい。
残しておくから、早く帰ってくるのよ。
[言い終わる前に見えなくなったプレーチェの背を見送ってから、グンジに向き直る。]
ああ、先生もこんにちは。
おばあちゃんがおはぎを持って行けって。
[抱えた包みを軽く持ち上げて笑った。]
準備の方はもうすっかり?
…ひゃ
[不意にくすぐったさに襲われる。毛むくじゃらの生き物の姿が目に入った。焦点を合わせると、どうやら猫のようだ。鼻の頭をぺろぺろと舐められている]
[少し歩くと、視界が開けて海岸である。ぐるっと砂浜を見回す]
さて。にゃんこはどの辺りを駆けずっているのかな。
は?……人?
[全裸の少年を発見]
だ…?
[猫の向こう側に、人の姿が見える。背の高さからはまだ子供か大人かは定かではない。まだぼおっとした頭を振ると、ふらふらと立ち上がろうとする。全裸で。]
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