情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
私は、乗っ取ったりしないよ
誘導する気も、特にないの
私はただ、誘うだけ
闇の中から、甘美な香りを漂わせて
[嗤う仁を、じっと見ている
彼は、よくも悪くも人間なのだろう]
仁、君はまだ、人間なのだね
器の心配をしたり、人に警告をしたり
仁の方が、きっと私よりも優しいね
…優しいか…
それはどうかの。
[肩をすくめる]
未練があるのは確かだがの。
最近は……いや、今回の事で
人の愚かしさを確認した。
[さらに嗤う]
俺は向こうに行っても説明するかどうか分からぬな。
所詮、聞く耳持たないであろうて。
[それ以前に器から出てゆくかもしれない]
優しいよ、十二分に
未練、ね…―――
だから今、仁はここにいるんだね
[ふわり、宙を舞って
器の背中に、くっついたまま]
仁が行きたくないなら、私が行くだけだよ
今日は、どちらかが行かないといけないもの
この器は、すぐに危険に飛び込んでくれる
だからきっと、大丈夫だけれど
仁がどうしたいかに、任せるよ
襲われる前に、俺は器を出る。
器には悪いが、俺と同じ思いをしてもらうかの。
こやつは科学部だ、理科室で死ねるなら本望ではないか?
[くつくつと嗤う]
今日行かないと、人が残り2人になっちゃう
そうしたら、もう終わっちゃうものね
[仁が、自分が行くと言うから
それならそれでよいと、頷いて]
寂しく、ない?
[器の肩越しに、仁を見る]
そう、出るんだ?
向こう側には、行かないんだね
[ならば、この辺りを漂うのだろうか
それもまた、寂しい気がするけれど]
寂しいのは…お前じゃないのか?
[ニヤリと笑う]
俺は別に、寂しくはない。
[人のぬくもりを求めて中に入ったわけではないから]
うん、私は寂しいよ
寂しいから、人に憑き
寂しいから、人を誘うの
闇の中は、孤独でいっぱい
だから、つかの間の温もりを欲するの
[真顔で、恥ずかしげもなく答えつつ]
…あぁ…
[...も相好を崩す]
短い間だったが…
―――…楽しかった………ぞ。
[普通の笑顔になっている。その顔は少し照れている]
[理科準備室のドアをおもむろに開けた。
次の瞬間、何かに引きずり込まれるようにセイジの体が準備室の中に入り、ドアが閉まった]
……ったた…あれ?ここ…どこ?
[突如意識が戻った。
…が、
一人で準備室にいるのが不思議だった]
おい、なんで一人なんだ?
[ドアを開けようとするがびくともしない]
あれ?なんで…?
[ドアを叩く。向こうからもドアノブを回しているようだが、どうしても開かない]
…―――
顔、崩れてる
[照れている顔を、指差してみて
くすくす、笑う]
私も、楽しかったよ
お別れ、って話じゃないしね
私達は魂、存在は永劫に近い闇
だから、いつでも会えるし
[理科室に入ろうとする、仁の器
それを見届けて、ふわりと舞い上がり
仁の隣に、浮かんでいる]
[器を出て、ドアのところに貼り付く]
さぁ、愚かな人間。
俺と同じ恐怖を味わうがいいぞ
[高笑いするでもなく、哀れむ様子もなく、ただ、淡々と告げた]
十分冷静だから、確認しに行くんぜよ。
[理科室の鍵は、たやすく外れる]
……幽霊なんて、信じにゃーよ。
[100均ライトの光量の弱さのせいか、それとも別の理由か。
ぼやん、としか視認できない理科室に、自然と喉が鳴る]
人体模型は、準備室かに?
[準備室の前に立って一呼吸。ドアに手を掛けてーー]
何するんに!
[ぐわ、とセイジに肩を掴まれて、後ろに退かれる。
勢いのせいで2、3歩よろけて、後ろの机にぶつかって。
再度準備室に視線を向けた時には、一人入っていく後ろ姿が見えただけだった。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了