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─ 海辺の道 ─
…へ?
[ぱちり、瞬く。
今一瞬見えたものは、見覚えはなくもない。
だが、それは現実に見た覚えなどないもの。]
…いまの、って…
[目を擦り、見直した時にはもう何も無かった。
だが、今見えたのは間違い無く。]
うさぎ、だったよね。
[昔、絵本の中にいたあわてんぼうの兎に良く似ていた。]
─ 駅前商店街 ─
んじゃあ用意しておくから、店終わってからでも取りに来てな。
[症状を書き留めた紙を手にし、乾物屋を後にする。紙は畳んで懐へ、手には父親への侘び土産を持って商店街の通路へと出た。
のだが]
ぉわっとと!!
[足元で何かが駆けた気がして、その場で急ブレーキ。倒れるのは免れたが、つんのめる体勢になってしまった]
今日は、誰が店に顔を出すかな…
[定食屋は、夜になれば居酒屋に。
仕事帰りに夕飯がてら酒を飲んでいく街の住人も多かった。
海から出ようかと、素足を水から陽の熱を帯びて温かい砂の中へ。
足首までずっぽりと埋めれば、濡れた素足にぴたりとくっつく。]
よいしょ…っ、と。
[その場に腰をおろして、暫く足は砂に埋めたままに。
もぞもぞと指を動かしては、その温かさを楽しんでいる。]
[つんのめるような相手の様子に視線の先を追いかけるも、何も目につくものはなく。
わずかばかりなにか問いたげに小首を傾げる。]
ひさしぶりー。
こんなところでさぼり?
[にやにやと昔の素行を当てこするのもちょっとした挨拶。]
おばあちゃんに聞いたよ。
見合い話があるんだって?
[なんせ茶飲み友達の多い祖母の情報網は侮れません。]
とうとう洗礼をうけたか。
[少しばかり前の自分の姿を思い返せば、同情心も湧いてくるというものです。]
─ 海辺の道 ─
あらら、大分乱れちゃったかな。風めー。
日向子さんに整えて貰ったばかりなんだぞ。
……個展前に、またお願いしないと。
きちんとしてない、ってまた注意されちゃうものね。
[風で広がった収まりの悪い髪を指先に巻きつけ直しながら、緩やかな足取りで向かうのは、海の方角。
潮の香りに誘われるよう、気の向くまま足の向くまま。]
いーい被写体に会えるといいんだけど。
[歩きがてらキクコとの出会いを思い出せば、ついほわほわと微笑浮べてしまう。
田舎の空気残した長閑な街並み、気の良い人々。
この街が好きだ。此処に住む人が好きだ。]
― 駅前公園 ―
別に君が謝るところじゃないだろうに。
[妙に律儀な少年>>98に笑う]
そうだ。もし暇を持て余すようだったら、時間潰しに海岸通りの外れにある「ギャラリー 刻<<トキ>>」まで足を運んでやってくれ。
次の週末まで写真展をやってるから。
[親子連れ>>60のいる噴水の方を見て、会話の一部をなんとなしに聞きながら宣伝した。
幼い子供の声は賑やかな時間でも良く通る]
この公園の写真もあるんだ。
[蓮の華が浮かぶ噴水の写真は、入口近くの目立つ場所に飾るよう頼んだ。
たまたま見たその一枚が気に入って、六花に個展の誘いをかけたのはもう暫く前のこと]
─ 海辺の道 ─
[男の人からの返事>.120に、自分がまた無意識に呟いていたのに気付いた。
さっきの六花の時といい、思ったことを口に口にするのは自分のくせ。
変に思われてるかと少し顔を赤くしたが、男の人は何やら考え込んでいるようで。
スケブ、という言葉にこちらも少し考え。]
あの、レポート用紙でも良ければお分け出来ますけど。
[男性の返答を聞く前に鞄を開けると、使いかけだが無地のレポート用紙を差し出した。]
[そして]
って、あれ?
[いちど、にど、と瞬く。
街の施設で何処が好きかと問われれば、一、二に挙げるのは海辺に慎ましく建つ白亜の灯台であるのだが。
その灯台が、薄ぼんやりと揺蕩って見えた。
輝く白でなく、まるで建て直される前の色。薄灰色に揺らいでいる。]
なんだろ。
目ー悪くなっちゃった? もしかして老眼? な、訳 ない――
[自分で自分に突っ込みを入れ。
こすこすと目を擦って、恐々目を開ける。]
………え
[目の錯覚だったのだろうか。
白亜の灯台は見慣れた姿でそこに在った。]
[公園から少し離れた裏道に『時間屋』はあった]
サテ、コレでオワリだネ。
[ごく若い頃にそこに店を開いたのは、異国から来た時計職人。彼は今、最後の仕事を終えたところ]
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