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……終わらせなければ。
そうでなければ……
私も、死するか? ……
[炎へ視線を移し、呟いて。
瞼を下ろし――短い眠りへと*落ちる*]
[ウルスラの骸引く橇に、手伝いをと差し出される
レイヨの手へは――す、とビャルネの杖を渡した。
引手の弱さにふらつきがちな橇の軌道は、車椅子の
青年が後ろからその杖で進みゆく傾きを調整すれば
蛇遣いがひとりで引くよりも安定していただろう。]
…
[ウルスラの小屋にて…物言わぬ彼女のしかばねを
横たえた部屋にて。蛇遣いは、レイヨが歯噛みする
微かな音を聴く。憮然とした面持ちは変わらない。]
… ひとが、トナカイに。
病を伝染(うつ)しているのだ。
[「やっぱり」。続きを問う相手への応えは短い。
レイヨは反応でなく、新たな、そして思いがけぬ
死者のあることを告げた。蛇遣いは僅か目を瞠る。]
…? ヘイノの奴が、…死んでただと?
[集められた当初、ヘイノとの遣取りが周囲の目に
どう映ったか当人はしらず。ただ、寒がり同士の
応酬に蛇遣いがにこりともしなかったのは確かだ。
今は完全に気を取られるとはなくも、紛れもない
驚きを隠さずに眉根を寄せる。一度押し黙り――]
夕刻に会ってきたばかりだぞ? いったい…
…「殺されていた」わけではない、のか…
[他にもとレイヨが呈する可能性へは応えず。
蛇使いの指先は、机に置いたウルスラの記録を
ゆっくりと辿った。病気のトナカイの持ち主に
散見されるのは――誰あろう、ヘイノの名。
よくトナカイの傍に居て、絶えず撫でる男の。
毛皮を幾重にも着込み、寒い寒いと言う男の。]
――…
[険しくする面持ちの儘…レイヨを見遣った*]
/*
Wiki頁やプロロ導入の描写では、
トナカイは怯えまくってるのです。
だけど、ウルスラ先生が診ているトナカイは
全然怯えてないのですよね。そこへのレシーブ。
拾いかたとしてはチープになってしまったけれど、
今はこれが精一杯の愛。
[男は、多分ラウリであるであろう死体を、肩へと背負った。
ざくり、雪踏む足が深く沈む。
片手に杖と帽子を持ち、足を踏みだした]
寒い、な…――
[背負うものに語り掛けるかのように
独りごとにしては大きな声音を
びょう、と強く吹いた細雪混じりの風が攫って行く]
…色々、俺なりに、考えた…――
長老に報いられるのは、今だろう、と…
――だが、…
[肩の温もりなきものに、語る。
低い声音は低いまま 歩は遅い]
…お前は、傍観出来るなら愉しいと言ったが…
――傍観出来る立場でも、俺は、愉しいとは…思え…――
[ふと
ざくり踏む雪の感触に、足を止める。
積もる柔らかい雪の下に、踏まれ固められた感触が足裏に届く。
もう一歩踏む。
やはり、さくりの下に固まった雪]
…――?
[男は、自身の横に広がる森の方へと顔を向けた]
[そして向かった男は、見付ける事になる。
生(なま)の臭い。
シャリリとした細かい霜柱のような氷に触れれば、自身の体温で溶けたそれは、べたりとした粘ばつきと濃いにおいを届ける。
まだ凍り切らぬ臓は、触れると表面に這う氷が割れて指を押し返してくる。
白い雪の中 千切られた腸が伸びる様や
見返す事の無い抉られた眼窩を見れぬのは
男にとって幸いだったのか不幸だったのか。]
…――…、カウコ、か…?
[千切れた髪の束を掴み鼻まで持って行って匂い、
思い出すのは、――]
[元の持ち主の既にない受け取った杖にも役割にも慣れないせいで、手伝う間に杖は何度か覚束ない音を立てたかも知れない。預かった杖を膝に倒して乗せたまま、憮然としたトゥーリッキの面持ちを見る間に語られたやっぱりの内容]
…ひとの病が伝染るんですか。
だとしたら癒すべきは…―――
[ヘイノの事を報せてから、トゥーリッキが目を瞠る間に受けた簡潔な回答に零す思索の断片。報せる事実をなぞる声の語尾をあげられれば瞬きだけの頷きが答え、寄せられる眉根を見る]
…………
確かめた訳ではないのでわかりませんが…
殺されたようには見えませんでした。
[文盲の求道者は見えたとてトゥーリッキの読む内容は読めず、だからなのか覗く事もしなかった。ただ記された内容を確かめ険しくなる面持ちを前に、ヘイノの死を目の当たりにした時に感じた事を思い返す]
………彼は病で亡くなったんでしょうか?
彼がまじない師だったなら…
殺したのは僕かも知れないと思いました。
まじないがどれ程に身を削るかわかりませんが…
出来るなら調べて欲しいと言ったんです。
[既に殺される危険のなくなってしまったヘイノに感じていた断片を、誰を調べる事を望んだかは添えず訥々と零す。返されない問いへは問いを重ねる事はなく、思案に沈むでもなく想う様子]
………彼の事を長老に報せに行きます。
[ウルスラの事を報せに向かったアルマウェルが、既に長老へもヘイノの事も報せているかもとは考えたけれど。自らもわからぬ誰かの死を確かめようと口を開き、トゥーリッキはどうするだろうかと視線が問うた]
貴方はどうして病の事をご存知なんですか?
[ウルスラの小屋を出る前、預かった杖の握りを確かめ暫く飾りを見てから、返す折にトゥーリッキを見上げ投げた問い。じゃ、と杖の飾りは慣れぬ扱いに*歪な音を立てた*]
[『癒すべきは…――』
消え入る声の続きを、蛇遣いは引き取らない。
死因はヘイノを見つけたレイヨにわからないのなら、
まだ見ていない蛇遣いに確とわかる道理もなくて。
ただ目の前に在る記録と自身が知ることを照らし
病でなければ安心するとだけ曖昧に添えて置いた。]
…まじない師… あれがかね?
なるほど、それで――『初めからいらないし』か。
[ドロテアへ「この世に不必要なものなんてない」と
声をかけておいて、自らは守りの菓子をいらないと
吐き捨てた夜警の様子>>1:22を思い起こしつつ零す]
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